フェラーリが、所属ドライバーのフェルナンド・アロンソに対して3,000万ユーロ(約29億7,000万円)もの年俸を支払っているとの報道を否定した。
フランスで出版されたF1の情報誌『Business Book GP 2012(ビジネスブックGP 2012)』に、F1で最も多額の年俸を受け取っているドライバーはアロンソであり、その額はマクラーレンのジェンソン・バトンとルイス・ハミルトンの年俸を合計した額とほぼ同額であるとの記事が掲載されている。
これに対し、フェラーリは「跳ね馬のささやき」というペンネームで公式ウェブサイトに掲載した記事の中で、「残念だが、そんなのはまったくのたわごとだ」と否定。フェラーリは金銭にかかわることでは「常に最も上位にランクされてしまう」が、「現実はかなり違う」のだという。
さらにフェラーリは、長く続くフェリペ・マッサ(フェラーリ)の解雇説についても否定。『CNN』に、調子の上がらないマッサを交代させることになるのかと問われたフェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、次のように答えている。
「現時点ではすべてのことに注意を払っているが、ドライバーに関しては別だ」
「まだシーズンも始まったばかりだし、今後の様子を見てゆくよ」
モンテゼモーロは、マッサが前戦モナコGPで見せた力強い走りには喜んでいるとしたものの、フェラーリ内におけるマッサの位置づけについては次のような言葉ではっきりと言い切った。
「マッサには、フェルナンドのライバルたちからポイントを奪い取ってくれることを期待しているよ」