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F1のV6ターボエンジン導入が延期か

2012年05月23日(水)2:43 am

複数のF1チームが、新規定エンジンの導入を遅らせようとF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に働きかけているようだ。

現在開発が進められている1.6リッターV6ターボエンジンは、2014年から登場する予定。しかしドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』やイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』によると、いくつかの小規模チームがコスト面の問題から早期の導入に反対している。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、次のように伝えた。

「メルセデス、フェラーリ、ルノーといったエンジンサプライヤーは、V6ターボエンジンの開発に当初の予想以上に費用がかかっているようだ」

「まだ2014年以降のエンジンレンタル費用には上限が設定されていない。小規模なチームは、コストが上がってしまうことをかなり心配している」

現在、自動車メーカーの支援を受けないチームはそれぞれ、現行のV8エンジン16基と2~3基のテスト用エンジンにおよそ800万ユーロ(約8億1,000万円)、そしてKERS(運動エネルギー回生システム)に最大500万ユーロ(約5億円)を支払っているとされる。

しかしコスト以外にもマシンのスピードに対する懸念もあるようだ。すでにF1の下位カテゴリーGP2との速度差が縮まっているF1マシンだが、新型エンジンの重量は現行のものよりもさらに25kgも増えてしまうというのだ。

こうした点をふまえ、『Autosprint(オートスプリント)』は現行のエンジンからの切り替えは1~2シーズン遅れるのではと推測した。

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