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メルセデスAMG、F1マレーシアGPでさらなる速さを見せるか

2012年03月24日(土)11:53 am

新しいFダクトで開幕前の話題をさらっていたメルセデスAMG。だが、開幕戦オーストラリアGPの決勝では、速さを見せることができなかった。

Fダクトとは、2010年のF1で流行になった技術で、車体に作られた穴から空気を取り込み、リアウイングのすき間から放出することで、一時的にウイングの効果を弱めて最高速を向上させるシステムで、翌2011年から禁止された。メルセデスAMGの2012年型車W03が搭載するとされる今年のFダクトは、ドライバーが操作する必要がないためルールには違反していないとされる。

メルセデスAMGは、オーストラリアGP予選では速さを見せ、ミハエル・シューマッハがチャンピオンチームのレッドブルをおさえて4番手を獲得した。しかし決勝では振るわず、W03の性能が実際どれほどのものなのか、多くのパドック関係者もはかりかねている。

マレーシアGP(25日決勝)を前に、この点をドイツ紙『Bild(ビルト)』に聞かれたシューマッハは、「いい質問だ」と答えた。「僕たちにもまだ分かっていない」

元F1ドライバーで、テレビ解説も務めるミカ・サロは、メルセデスAMGの今後について「面白くなるはずだ」と話している。

「マレーシアでは、オーストラリアと比べてより高い空力性能が求められる」

「マクラーレンがトップであることは間違いないと思うが、レッドブルやメルセデスAMGもおそらくそれに迫ってくるだろう」

ではオーストラリアGPで、メルセデスAMGが予選で強さを見せながら、決勝で振るわなかった原因は何だったのだろうか。

「決勝では、いくつか問題が起きた。特にタイヤだ。性能が急速に低下した」とメルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンが明かした。

しかしブラウンは、マレーシアGPで「タイヤの性能低下を調整するアイデアがある」とも語っている。

それが本当だとすると、マレーシアでは久しぶりに強いシューマッハを見られるかもしれない。F1で7度のタイトル獲得という記録を打ち立て、2006年に引退したシューマッハだが、2010年に復帰後はまだ一度も表彰台に上がっていない。

1960年代から1970年代に3回F1チャンピオンになったジャッキー・スチュワートも、「往年のミハエル・シューマッハ」を見るのを楽しみにしていると語った。

「彼はまたいいドライビングを見せている」とスチュワートは『Kolner Express(ケルナー・ エクスプレス)』紙に話している。

「だがそれはニコ・ロズベルグも同じだ」

「彼らは去年よりずっといいマシンを手に入れて、ミハエルも彼にどれほどの実力があるのか、ようやく見せてくれた」

「それが勝利につながる(ほどの実力)かどうかは分からない。だが、間違いなく彼がもう一度表彰台に立つ姿を目にすることになるだろう」とスチュワートは期待を述べた。

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