NEXT...F1開催スケジュール

不細工F1にもすぐ慣れると元王者

2012年03月13日(火)15:15 pm

今シーズンのF1マシンは見栄えが良くないことで話題となっているが、元F1王者のニキ・ラウダは、それにもすぐに慣れてしまうだろうという意見だ。

2012年のF1マシンは、ノーズがなだらかな傾斜を描くのではなく、中央に「段差」のあるものがほとんどだ。これは、ドライバーが座るコクピット前の高さは昨年までと同じだが、新たにノーズ先端の高さが昨年までよりも低く規制されたため。空力などへの影響を最小限にするため、ほとんどのチームはノーズに段差を作ることで新規則に対応、「ステップノーズ」と呼ばれるこの段差を採用しなかったのは、マクラーレンとマルシャの2チームだけだった。

ルールを改正したF1の統括団体FIA(国際自動車連盟)で安全面を担当するチャーリー・ホワイティングでさえ、衝突時の安全を考慮したものだと今回の変更を擁護する一方で、今年のマシンは「たしかにアヒルのようだ」と認めている。

かつて3度F1チャンピオンの座についたことのあるラウダも、「今年のマシンは、史上最悪に不細工なF1マシンだと思う。あの見た目は悲惨としか言いようがない。もっとやりようがあるのに、なんであんな不細工なものを見せられなきゃならないんだ」と苦言を呈した。

しかし一方で、自身の容姿を引き合いに出して「私の顔と同じで最終的には見慣れるだろう」とラウダは『Speed Week(スピード・ウィーク)』誌に語った。ラウダは1976年にレース中の事故で全身に大やけどを負い、今も顔の右半分にやけどの痕が残っている。

ドイツのテレビ局『RTL』で解説者を務めてきたラウダは、「RTLの視聴者のようにほぼ毎週土曜・日曜と見ていれば、この顔だって見慣れてしまうものだ。そのうちに、私に耳がないことさえ気がつかなくなる。今年のノーズも同じことだ。3レースもすれば、話題に上ることもほとんどなくなるだろう」と述べた。

「だが根本的に、F1マシンはアンジェリーナ・ジョリーのようであるべきだ。醜いアヒルの子ではなく」とラウダは注文もつけ加えている。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック