レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーと、F1の最高権威者のバーニー・エクレストンは、今季レッドブルの最大のライバルにジェンソン・バトン(マクラーレン)の名を挙げている。
2010年にマクラーレンへと移籍してきたバトンだが、当初はチームメートのルイス・ハミルトンに打ち勝つことはできないだろうと関係者は予想していた。だが、2010年はハミルトンに年間ドライバーズポイントで26ポイント差をつけられたものの、2011年は逆にハミルトンに対し43ポイントの差をつけ、年間ランキングでも王者セバスチャン・ベッテル(レッドブル)に続く2位に入る活躍を見せ多くの関係者らを驚かせた。
「ジェンソンはチームをしっかりと味方に付け、そして昨年の結果をたぐり寄せた。とても見事だったよ」とホーナーは『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に語っている。そして『BBC』のラジオで誰が今年のベッテルの最大のライバルになるかと尋ねられた際「おそらくジェンソンだろうね」とバトンの実力を認めている。
その一方で、F1のボスであるエクレストンは、2012年もハミルトンにとってバトンの存在は頭痛の種になるだろうと指摘している。そして「ジェンソンの方がクルマとタイヤを上手に使いこなしている。だから、彼の存在はルイスにとって大きな問題となることは間違いないだろう」と『Sun(サン)』紙に述べている。