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メルセデスAMGの新兵器は「Wダクト」

2012年02月23日(木)12:56 pm

メルセデスAMGが開発した新たなフロントウイングに“Wダクト”という名がつけられた。

メルセデスAMGは、Fダクトに類似した機能を備えたフロントウイングを使用して2012年型車W03のテストを行っているとみられる。そのFダクトとは、2010年のF1で流行になった技術で、車体に作られた穴から空気を取り込み、リアウイングのすき間から放出することで、一時的にウイングの効果を弱めて最高速を向上させるシステムだった。しかしこの技術は、翌2011年から禁止になっている。

フィンランドの放送局『MTV3』は、メルセデスAMGの画期的な構造を持つフロントウイングをWダクトと呼び、それがどのようにクルマに作用するのか詳細も紹介している。

クルマが直線を走行している際、空気をノーズ先端部から車体内に取り込み、それをフロントウイングの両端へ“W”字状に拡散させるが、コーナーではその気流は左右どちらかのウイングに偏るため、バランスとハンドリングが向上するという。

ドライバーの操作によって起動していたFダクトとは異なり、メルセデスAMGの新しいシステムはWダクトを作動させるためのスイッチなどを取り付ける必要性がない。そのため、Fダクトを禁止する規定にも抵触することはないと『MTV3』は解説している。

レッドブルのドライバー育成部門責任者ヘルムート・マルコは『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙に対し、「メルセデスAMGの新型フロントウイングがどのように機能しているかは想像もつかない」と語った。

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