レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、これまでたびたびヘルメットのデザインを変えてきていることについて説明をしている。
2011年に2年連続でワールドチャンピオンとなったベッテル。1シーズン中にいくつかの違うデザインのヘルメットを使用してきた。しかし、これについてドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、何人かのファンにとって、それは“少し残念なこと”だと指摘している。
同誌に、「(ヘルメットは)あなたにとっての名刺のような、何か特別なものではないのか?」と尋ねられたベッテルは次のように答えている。
「僕のヘルメットに描かれているもののうち、いくつかはいつも同じだよ。でも僕のヘルメットデザイナーと一緒にいろいろ試しているうちに面白くなってしまったんだ。一緒にやっているといつも、とてもいいアイデアが浮かぶんだよ」
もちろん、ベッテルもひとつのデザインにこだわるドライバーを否定しているわけではない。ベッテルは次のように続けている。
「ヘルメットの中にはとても美しいものがあるのはわかっているよ。例えば、セナ(アイルトン・セナ)のものとか、あるいはデーモン・ヒルの黒いヘルメットに施された模様とか。それにデビッド・クルサードのスコットランド旗(ブルーに白い×印)とかね。とってもシンプルだけど、誰も見間違えることがないよね」
そう語るベッテルではあるが、2012年もまた何種類かのヘルメットデザインでレースに臨む可能性が高そうだ。ある意味では、ベッテルがヘルメットデザインに関する固定的な観念を打ち破り、新しい潮流を作ろうとしているのかもしれない。
しかし、そんなベッテルだが、一方ではフェイスブックやツイッターという新しい時代のコミュニケーションツールを用いることには抵抗を示している。
「僕にとって、それは本当のコミュニケーションじゃないね。僕は使わないよ。他の人とのコミュニケーションの手段としては非直接的で人間味がないものだと思っている」