F1現役最年長の42歳フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、オフシーズンの間にベジタリアン(菜食主義)へと移行し、新しいF1シーズンに向けてこれまで以上に準備ができたと語った。
2度のチャンピオンに輝いたアロンソは、フェラーリに移籍するルイス・ハミルトンの後任としてメルセデスの最有力候補と目されている。アロンソのアストンマーティンとの契約は今年で切れる。
「このとても長いシーズンに向けて、これまで以上に良い準備をするために、もしこの競技を続けたいと思ってこれまで以上に上手くなるために、この数カ月は人生のすべてを捧げている」とスペインの『AS』紙がアロンソの言葉を報じた。
「1年であろうとそれ以上であろうと、将来プロジェクトにコミットするのであれば、まず自分自身を準備しなければならない」
■ベジタリアンで筋力は最大レベルへ
昨シーズン終了後から現在までの期間は、初めてトレーニングチームに栄養士を加えたという。アロンソは現在、自身の食生活が「完全に厳格というわけではないが、ベジタリアン路線に向かっている」と認めている。
より良い食事をすることで、「食べたものや体内に蓄えられたものから、より多くのエネルギーを引き出すことができ、その結果、持久力が向上する」のだという。
イタリアのアルプスの高地で毎年受けるトレーニング・テストでは、筋力は若いとき以来見たことがないほど「最大レベル」に戻っているという。
「有酸素運動における反応能力や抵抗力を失わず、年齢的な要素を補うために筋肉を増やすようにしたんだ」
「この結果は驚くべきもので、とてもポジティブなものだった。より落ち着いて、より長い時間トレーニングができるようになった」。
■アロンソ、人生最高の状態
アロンソはまた、以前よりも多くの時間を体調管理に割くことができるようになったと言う。
「ここ数年はマーケティング活動をしたり、チームを変えたり、ファクトリーでいろいろなことをやらなければならなかった」
「今回は自分のために時間を割くことができたし、他のマシンをドライブすることもできたので、人生最高の状態でプレシーズンを迎えることができた」
「(F1を)続ける励みにはなるけれど、100%の力を発揮するために犠牲を払っていることは自覚しているし、人生には将来やりたい別の好奇心もあるよ」。
■ランス・ストロールは保守的な準備
一方、アロンソのチームメイトであるランス・ストロールは、1年前にサイクリング中のクラッシュで手首を骨折したため、プレシーズン期間にはより慎重なアプローチを取ったと認めている。
『Le Journal de Montreal』によると「僕のアパートは枕でいっぱいで、そこから出ることは許されないんだ」と彼はジョークを飛ばした。
「走る権利はまだあるから、足の置き方に気をつけながら走るんだ。足首をひねりたくないからね。ただまっすぐに走るんだ」。