2024年2月19日、HRC(ホンダ・レーシング)が佐藤琢磨と『エグゼクティブ・アドバイザー』という新たな契約締結を発表した。
記者会見にはHRC渡辺康治社長と佐藤琢磨が出席し、渡辺社長は記者会見の冒頭、佐藤琢磨とエグゼクティブ・アドバイザー就任を発表した。
HRCは佐藤琢磨との関係について、今年もドライバーとしてインディ500で3勝目を目指す挑戦のサポート、2019年から務めているHRS校長(ホンダ・レーシング・スクール、プリンシパル)、そして3つ目の新たな役割『HRCエグゼクティブ・アドバイザー』について説明した。
佐藤琢磨は国内外のドライバー育成戦略、4輪レース活動全体についての助言とサポートを行っていくという。具体的なことは今後決めていく。
また、HRCが展開を計画している商品についても佐藤琢磨のトップドライバーとしての経験・知見を生かしてブランドイメージ向上を目指していく。
ホンダと佐藤琢磨の繋がりはスクール生(当時SRS-F)時代からで、イギリスF3、F1、そしてインディと、佐藤琢磨が苦難を乗り越えてきた「突破力」や「求心力」を高く評価していた。
■佐藤琢磨のコメント
「長年にわたって私の『夢の実現』を支え、二人三脚で歩んできたHondaとの絆の象徴ともいえる『HRCエグゼクティブ・アドバイザー』への就任を心より誇りに思います」
「私が培ってきた技術と経験を後進に伝えていくことに加えて、自分も『No Attack, No Chance』の気持ちを忘れることなく、チャレンジャーとしてHonda/HRCとともに新たな挑戦を続け、さらなるHondaモータースポーツの発展に貢献できるよう努めてまいります」
■HRC渡辺康治社長のコメント
「レーシングドライバーとして進化を続け栄冠に輝いてきた佐藤琢磨氏を我々HRCのエグゼクティブ・アドバイザーに迎え入れることを大変うれしく思います]
「佐藤琢磨氏には、これまでもHRSのプリンシパルとして若手ドライバーの育成に大きく貢献していただいておりました。今後はHRCのエグゼクティブ・アドバイザーとしてさらに活動の幅を広げ、Hondaのモータースポーツ活動を多角的にサポートしていただけることを心強く思います」
「また、佐藤琢磨氏の魅力は、そのドライビングスキルだけでなく『勝利を目指しチャレンジし続ける強い信念』にあると思います」
「今年もインディ500に果敢に挑戦する姿を称え、3回目のインディ500勝利という金字塔を打ち立ててくれることを心より願い、ファンの皆様とともに精一杯応援したいと思います」。