レッドブルF1が発表した2024年の新車『RB20』のサイドポッドのエアインテーク(空気吸入口)は非常に特徴的な形状をしているようだ。
●【画像集:F1新車2024】オラクル・レッドブル・レーシング『RB20』
今年のサイドポッドのエアインテークは、これまでとは形状が異なり、上面が前方に伸び、下面がフロアへ向かってなめらかなラインを描いている。
発表された4枚の新車画像はCG画像か加工画像と思われ、エアインテーク部分が明らかに隠されている。どうやらここにエイドリアン・ニューウェイの秘策が隠されているようだ。
■メルセデスF1が諦めたアイデアを採用?
新車発表会に置かれていたマシン画像の解像度を変えてみると、縦のスリットが2箇所見えてきた(写真:2本の青い縦線)。画像を分析すると、現段階では昨年序盤までメルセデスF1が採用して諦めた縦型のエアインテークからインスピレーションを得ているように見える。
さらに別角度の画像では、横長の小さな四角い開口部(写真:黄色いライン)もあるようだ。つまり、合計3箇所のエアインテークがあるように見える。
その他にも複数の変化が見られる『RB20』だが、F1界を圧倒した昨年のマシンを保守的に進化させるだけではなく、優れた点を見つけてチャレンジして進化させたようだ。
■セルジオ・ペレス「コンセプトを変えるなんて勇気がある」
2023円のF1を支配したRB19からの大きな変化について、セルジオ・ペレスは新車発表会で次のように語った。
「このチームのハングリー精神を表していると思う。昨年はあれほど圧倒的なマシンがあったのに、僕たちがこれほどコンセプトを変えるとは想像できなかっただろうね。レッドブルの勇気ある行動だと思う」
ペレスは、チームが特に改善を求めている低速コーナーについて、「低速でのセッティングの幅がより良くなりそうだ」と期待を語ったが、その弱点が解消できたのかどうかは、プレシーズンテスト後の数字を見ないとわからないと付け加えた。
実際にこのエアインテークがどのような形状をしていて、どのような優れた効果を持っているのかも含めて、来週のプレシーズンテストで見えてくるだろう。