ステークF1チーム(前アルファロメオ)は、2024年のF1マシン『KickザウバーC44』を発表した。カラーリングは鮮やかなグリーンだ。
■プルロッド式フロントサスペンションへ変更
テクニカルディレクターのジェームス・キーは、C44は、先代のC43とは明らかに異なるものとし、パッケージのパフォーマンスを向上させ、開発の新たな領域を切り開くために、目に見えるものから、より繊細なものまで、多くの変更をした。
最も目に見えて、おそらく最も重要な変更点は、C43で採用されたプッシュロッドシステムではなく、新しいプルロッド式フロントサスペンションへの変更だ。
この変更にあたり、チームは膨大なリソースを投入した。新しいプルロッド式が空力でメリットがあるとして採用している。
■ジェームズ・キー(テクニカルディレクター)
「新しいマシンが登場するのはいつだって素晴らしいことだ。もちろん、C44プロジェクトは私がチームに加わる前から動いていた。だから、素晴らしい仕事をしてくれたチームを褒めなければならない。ヒンウィルには素晴らしいチームがあり、良好で前向きな職場雰囲気で、誰もが進歩に熱心だ」
「もちろん、C44のようなマシンの設計と製造は一人の仕事ではない。非常に複雑なプロジェクトであり、レギュレーションがある現在ではなおさらだ」
「C44は事実上まったく新しいクルマで、リアに若干のキャリーオーバーがある。チームは、私が加わるかなり前から野心的な方向性を打ち出さなければならなかった。多くのメカニカルな変更があり、そのうちのいくつかはまったく見えない部分だが、いくつかは非常に目立つところに配置されている」
「フロントサスペンションは完全に新しくなり、私たちのような規模のチームにとってはタフで野心的なプロジェクトだ。空力的な変更も多く、これが依然として主要な開発分野であることは予想されるとおりだ。そのため、全体的に昨年のマシンとはかなり異なるものになるだろう」
「新しいエキサイティングな方向性をたくさん取り入れたが、そのすべてがかなりのポテンシャルを秘めているように見えるので、サーキットでそれらを見るのが楽しみだ」。