昨年、惜しまれながらもF1を引退したセバスチャン・ベッテルは、トップカテゴリーのモータースポーツに復帰する可能性をまだ排除していない。
■テレビで観てられない
まだ36歳で4冠のF1世界チャンピオンは昨年末にF1から引退したが、実際にはキャリアが終わったわけではないかもしれないと一貫してほのめかしてきた。
「もしかしたら、また元に戻るかもしれない」とドイツ人選手は『RTL』に語った。
「まだどんなクルマなのかは分からない。それは僕の情熱であり、とても興味があることだからね」と元レッドブルとフェラーリのドライバーであるベッテルは付け加えた。
しかし、だからといって復帰が近いという意味ではないと語った。
「今の状況にとても満足している。もちろん、それはいつでも起こる可能性があるよ。なぜなら、それは僕にとって恋しいものであり、トラックの隣に立っているとき、もちろん、僕はうずうずするんだ。テレビで観るのは簡単ではない」
妻と数人の幼い子供を持つベッテルは、レースに疲れたからF1を辞めたわけではないと述べ「他の多くのことのための決断だった」と述べた。
■ル・マン出場の可能性?
ベッテルにとって選択肢の一つは、ル・マンと、彼の弟子ミック・シューマッハが来年レースに出場する世界耐久選手権(WEC)の可能性がある。
「これまでのところ何も契約にもサインしていないけど、そのことは念頭に置いているよ」とベッテルは認めた。
ベッテルの友人でもある24歳のシューマッハについては、2024年はメルセデスのリザーブドライバーの任務と並行して、WECとル・マンに出場するためにアルピーヌと契約したことは、彼にとって「素晴らしいことだ」と語った。
「彼が再びレーシングカーに乗り、レースをすることは彼にとって素晴らしいことだ。同時に彼はF1にとどまり、そこで学び続けるだろう。彼が再びF1でチャンスを得ることを願っているよ」。