リカルドのレース復帰が確定と伝えられる中、ペレスがF1メキシコGPで引退発表との噂も！
レッドブルとの間に2024年までの契約を結んでいるセルジオ・ペレスだが、今シーズン限りでそのシートを失うことになるのではないかとの噂がささやかれ続けている。
そして、最近では、ペレスが母国レースである第20戦メキシコGP（29日決勝）において、F1からの引退を表明する可能性もあるとの報道すら行われている。
■レッドブルはその報道を否定
しかし、この報道について質問されたレッドブルの広報担当者は、ドイツの『Auto Motor und Sport（アウト・モートア・ウント・シュポルト）』に次のように答えている。
「絶対にそんなことはないよ」
レッドブル首脳のヘルムート・マルコ（モータースポーツアドバイザー）も次のように付け加えた。
「私はそれに関しては何も知らないよ」
実際のところ、80歳のマルコはペレスが5月末に行われた今季のF1第7戦モナコGP以降はずっと苦戦が続いているというのは間違いだと次のように主張している。
「彼はその後4回表彰台に上っているし、レッドブルリンクやモンツァのように何度か素晴らしい復活を見せているよ」
■リカルドのアメリカGPでのレース復帰が確定
しかし興味深いのは、今回のペレスの噂が、左手を骨折したことで5レースを欠場していたダニエル・リカルドが今週末にテキサス州オースティンで行われる第19戦アメリカGP（22日決勝）でアルファタウリF1マシンのコックピットに戻ることになったというニュースと重なっていることだ
先週末にナッシュビルでレッドブルの旧型マシンを使ったデモンストレーション走行を行ったリカルドは、もう手のけがはすっかり大丈夫だと次のように語っている。
「ずっとシミュレーターをやっていたけれど、すべてうまくいったし、手もうまく動いている。マシンに乗る準備はできているよ」
もしも、噂のようにペレスが2024年のレッドブルのシートを失うことになれば、その後任としてF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンのチームメートを務めることになるのはリカルドとなる可能性が高いと考えられている。
その場合、アルファタウリで角田裕毅と共に戦うことになるのはこれまで5レースでリカルドの代役を務めてきたニュージーランド出身ドライバーであるリアム・ローソンということになるだろう。
■これからの5戦がペレスにとっての正念場？
オランダの元レーシングドライバーであり、レーシングチーム運営にも携わっているフランス・フェルシュールは、そうなる可能性はかなり高いと考えているようだ。
「彼（ペレス）には契約がある。しかし、F1における契約に意味があるだろうか？」
「ニック・デ・フリースも契約があると思っていた。そして、彼はいなくなった」
『Ziggo Sport（ジッホ・スポルト）』にそう語ったフェルシュールは、次のような疑問で締めくくっている。
「彼が残りのレースで何をするかにかかっていると思う。最近そうだったように、彼はまた物事を台無しにしてしまうのだろうか？」
