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セルジオ・ペレスに関わる“人種差別発言騒動”の収束を願うレッドブルF1首脳

2023年09月20日(水)18:47 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、今週末にF1第17戦日本GP(24日決勝)が開催される日本で、最近大きな話題となっているセルジオ・ペレス(レッドブル)に対する“人種差別発言騒動”が早く収束することを願っていると認めた。

■“人種差別発言”で大きな批判を受けるマルコ

80歳のオーストリア人であるマルコは先々週、ペレスに関して“南米人”だから時折集中力が欠如するのだと発言し、これが大きな問題となっている。

実際のところ、ペレスの母国であるメキシコは北米大陸に位置しており、マルコの“南米人”発言は大きな偏見に裏打ちされているものだとして大きな騒動に発展している。

こうした中、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は先週、マルコに対して正式に警告を行っている。

■FIAの警告に不満を示すメルセデスのボス

しかし、メルセデスのルイス・ハミルトンとチーム代表のトト・ヴォルフは、FIAはもっと厳しい措置を取るべきだったと考えている。

FIAの公式見解について質問されたマルコと同じオーストリア出身のヴォルフは、次のように語っている。

「それはメールで受け取ったよ」

「私は多くのことが意図的にコントロールされたのではないかと疑っている。だが、この話題についてはこれ以上言いたくないね」

■騒動の収束を願うとマルコ

実際のところ、レッドブルは2022年6月にジュニアドライバーであったエストニア出身ドライバーのユーリ・ビップスがオンラインゲーム中に黒人を差別する語を用いたとして契約を解除したという経緯がある。

ネット上では、若手ドライバー(当時21歳)のビップスに対しては非常に厳しい処分を行ったにもかかわらず、チーム首脳の場合はそれが許されるのかといったレッドブルに対する批判も多く見られるようだ。

マルコは東京で開催されたアルファタウリのイベントにおいてこの問題に触れ、自分の発言に関する「信じられないような興奮」が収まることを願っていると語っている。

■鈴鹿ではまた強いレッドブルが復活?

一方、マルコは母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙に対し、今週末の鈴鹿サーキットでは先週末のシンガポールで起こったような不振に陥ることはないと次のように語っている。

「我々のパッケージはあそこ(鈴鹿)で機能すると思っているよ」

「(シンガポールの)練習走行と予選ではタイヤの温度をうまく最適な枠内に入れることができなかっただけだ。だが、我々のマシンは日曜日(決勝)では再び機能していたよ」

今年のF1日本GPは22日(金)に開幕し、23日(土)の15時から予選が、そして24日(日)の14時に決勝がスタートする。

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