NEXT...F1開催スケジュール

角田裕毅の実力測るためリカルドと比較・・・レッドブルF1の2025年ドライバー候補は5人?ローソン、岩佐歩夢、ホンダ、アルファタウリF1についても言及

2023年07月25日(火)5:40 am

レッドブルF1のヘルムート・マルコ博士は、アルファタウリのルーキー、ニック・デ・フリースを解雇し、タイヤテストでレッドブルF1をドライブして速さを見せたダニエル・リカルドを起用したことは、チーム上層部が交代し、ドライバー2名が停滞していたアルファタウリF1にとって感情面で「完璧だった」と語った。

●【2023年F1チャンピオンシップ・ランキング表】第12戦F1ハンガリーGP終了後

そして、実力者リカルドの加入は、マルコ博士お気に入りの角田裕毅(アルファタウリ)が、レッドブルF1へ移籍するための真の実力を測る最終テストのようだ。

■チームのやる気を上げるために変えた

しかし、リカルドが復帰初戦で活躍したことは角田に大きな打撃を与え、角田も今のところアルファタウリから動けないようだ。

マルコは角田裕毅についてこう語った。

「でも、なぜ彼が我々と走ってはいけないんだ?」

「我々は彼の成長には満足しているよ。彼はレースで何度か不運に見舞われたけどね」

3年目の角田裕毅がこれからF1トップドライバーとして活躍しチャンピオンを目指すには、通算8勝のリカルドという大きな壁を乗り越えて見せろという期待も込めているのだろう。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がそうだったように。

■角田裕毅、岩佐歩夢、リアム・ローソンについてマルコが言及

レッドブルが2026年からフォードと独自のエンジンプログラムを組むことを考えると、角田にとって複雑なのはホンダとの関係だ。

マルコは若手ドライバーたちとホンダの関係についてこう語った。

「角田だけでなく(F2ドライバーでレッドブルとホンダ育成の)岩佐歩夢は、ホンダとも協力関係にある」

「一方、(リアム・)ローソンはホンダから独立しているんだ」。

では、なぜシーズン途中でデ・フリースに代えてニュージーランド人のローソンを見送ったのかと尋ねると、マルコはこう答えた。

「我々は彼を検討したが、彼はルーティンに欠けており、まだリカルドのようなイメージを持っていないんだ。リアムは安心して日本でシーズンを終えるべきだ」

■リカルドと比較して角田裕毅の実力を測りたいマルコ博士

「また、アルファタウリでしか走ったことのないユウキよりも、リカルドや彼(ローソン)の経験の方が、レーシングカーについて異なる発言ができるとも考えた。つまり、それは現在の状況の技術的な評価でもある」

「2番目の要素は、リカルドと角田を比較することができるということだ。なぜなら我々は彼がどれ程の実力なのかを正確に知らないからね」。

■2025年のレッドブルF1のシート争い

この流れは、2025年以降のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のチームメイト候補探しとも言える。

もし今シーズン中に角田裕毅がリカルドに勝てば、2024年のアルファタウリF1では角田裕毅とローソンまたは岩佐歩夢という組み合わせを試して、勝った方を2025年のレッドブルF1に乗せるということも考えているだろう。

2025年はホンダとタッグを組む最終年でもあり、もし角田裕毅がセルジオ・ペレスに代わってフェルスタッペンのチームメイトにふさわしいと判断すれば、レッドブルF1は角田裕毅に2026年以降のオファーを出すことになるはずだ。角田裕毅は自分のパフォーマンスがリカルドやペレス以上だと証明できれば、レッドブルF1のシートや、アストンマーティンF1でフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の後任として活躍するチャンスもある。

しかし、もしリカルドが角田裕毅に勝てば、2024年はリカルドとローソンまたは岩佐歩夢を組ませることも考えられる。つまり、2025年以降のレッドブルF1のシートを巡り、セルジオ・ペレス、ダニエル・リカルド、角田裕毅、リアム・ローソン、岩佐歩夢の5名が競っていることになる。

デ・フリースを半年で解雇したレッドブルは、すぐに結果が残せるドライバーを求めていることを改めてハッキリさせたが、こうしたプレッシャーの中を勝ち抜いて通算8勝を記録したジュニアドライバー出身のリカルドが、若手ドライバーたちのベンチマークになっていることは間違いない。3年目の角田裕毅にとって、F1でのポジションを確立するために絶対に負けられないシーズンとなる。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック