1997年のワールドチャンピオン、ジャック・ビルヌーブは、モントリオールでシャルル・ルクレールがF1の伝説的レーサーで父ジル・ビルヌーブと同じカラーのヘルメットのトリビュート(賛辞)に“水を差した”ことを撤回した。
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ルクレールはジャックの亡き父を称えるためにジル・ビルヌーブ・サーキットで、元フェラーリドライバーのジルとほぼ同じヘルメットのカラーリングを発表した。
■ジャック・ビルヌーブ、事前確認なしで驚いた
しかし、ルクレールは走行中に通常のデザインに戻していたが、それはビルヌーブ家が怒ったためだった。
「昨日、ヘルメットを見たときは本当にびっくりしたんだ。誰も家族に連絡してこなかったからね」と52歳のジャックは、自身のインスタグラムのストーリーを更新した。
「今、父のヘルメットには、本来あるはずのないスポンサーがリンクされている写真があるんだ」
「それはちょっとグレーゾーンだよね。だから最初に確認し、話し合い、正しい方法で行うべきだ」
■ルクレールとフェラーリがジャック・ビルヌーブの母親と妹に謝罪
しかし、予選までにこの争いは決着し、ルクレールはヘルメットを持ってジャック・ビルヌーブの母親と妹と一緒にポーズをとっている。
「とても感動しています」と、ジャックの妹メラニーは『Journal de Montreal』紙のインタビューに答えた。
「これも父への美しいトリビュートです」
「フェラーリチームのドライバーが父のことを思ってくれていることがわかり、私たちの心は温かくなりました」
「シャルルはこの件に関してとても親切でした。私たちは何の異議もありません」
ジャック・ビルヌーブの母ジョアンも「このジェスチャーにとても感動したわ」と語っている。
イタリアの『La Repubblica』紙によると、ルクレールが父親の肖像権の問題を扱っているとされるメラニーに直接謝罪して、この問題は解決したという。また、フェラーリもビルヌーブ家に謝罪している。