現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、自分が“フェラーリドライバー”と呼ばれる日がくれば「素晴らしいだろう」と認めた。
現在25歳のオランダ出身ドライバーは、レッドブルと2028年までの契約を結んでいる。
■フェラーリへの憧れを認めたフェルスタッペン
そのフェルスタッペンはこのほど、イタリアの『rossomotori.it』に対し、それ以降も自分がレッドブルに留まるかどうかは「そのときにどれだけ競争力のあるマシンがあるかどうかによる」と語り、次のように続けている。
「僕から見れば、それほど長期間にわたって支配的なプロジェクトを続けるのはものすごく難しいことだと思うからね」
「夢のチームがあるかと聞かれることがよくあるけれど、フェラーリにはF1において唯一無二の歴史があり、そこでレースができれば素晴らしいことなのは僕にもわかっているよ」
「だけど、いつも自分に言い聞かせてきたんだけど、僕はただ最強のマシンをドライブしたいんだ」
フェルスタッペンが言及したイタリアのマラネロに本拠を置くフェラーリにとって、2023年F1シーズンは非常に厳しいものになっている。
■人生で経験しておきたいのは耐久レース
しかし、今年からWEC(世界耐久選手権)のハイパーカークラスにエントリーしたフェラーリは、先週末に行われたル・マン24時間レースにおいて元F1ドライバーのアントニオ・ジョビナッツィなどを擁して見事に優勝を飾っている。
「僕はル・マンや耐久レース全般が大好きなんだ。ニュルブルクリンクでGT3マシンがコーナーを曲がっていくのを見るのも大好きだよ。人生において経験してみたいのはそれだけだし、40歳や50歳になったらできない。だって、もう自分の全盛期ではなくなるからね」
そう語ったフェルスタッペンは、レッドブルとの現在の契約が満期を迎える2028年には31歳になることに言及しながら、次のように付け加えた。
「31になったときには、僕はもうF1をすごく長くやっていることになる。だけど、まだ素晴らしいことができる力はあるはずだと確信しているよ」。