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ドイツ出身元F1ドライバー、セバスチャン・ベッテルの社会的発言を批判「アクセルを踏み、黙っているべきだ」

2022年07月07日(木)4:11 am

ドイツ出身の元F1ドライバーであるハンス・ヨアヒム・シュトゥックが、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)に対し、「意味のない」ことを語るべきではないと批判した。

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レッドブル在籍時に4回F1王者となった実績を持つドイツ出身のベッテルだが、最近は社会的、文化的、環境的問題に対して積極的な発言を行うことが増えており、それに対する批判の声も少なからずあるのが事実だ。

今季のF1第10戦イギリスGPが行われた先週末の日曜日(3日)に35歳の誕生日を迎えたベッテルだが、現在アストンマーティンと結んでいる契約は今季までとなっており、現時点ではまだ2023年以降もアストンマーティンに留まるのか、あるいはF1を続けるのかどうかということも明らかとなっていない。

■彼はアクセルを踏み、黙っているべきだ

「彼はクルマを運転できるし、F1にふさわしい。そのことに議論の余地はないよ」

1970年代にマーチやブラバムで活躍した71歳のシュトゥックは、フランスの『Eurosport(ユーロスポーツ)』そう語ると次のように続けた。

「そして、彼がクルマの中にいるとき、彼は話すこともできないんだ」

「彼はまだ運転が上手だが、それ以外はくだらないことをしゃべるだけだ」

「彼の発言は完全に間違っている。彼はアクセルを踏み、黙っているべきだ」

そう語ったシュトゥックは次のように付け加えている。

「私には彼が何をしているのかが分からないよ。なぜなら、彼は知的な若者で、いいレーシングドライバーだからね。しかし、私はなぜ彼がこのようなテーマを追いかけるのかが理解できないんだ」

シュトゥックのこうしたコメントも少しばかり極論のようにも思えるが、ベッテルがF1を続けることと環境問題の板挟みとなっているように感じられるコメントをしていることもあり、先輩ドライバーとしてベッテルが目指す方向性をはっきりさせた方がよいというアドバイスを少し極端な形で行ったものだと受け止めることもできるかもしれない。

ともあれ、F1でもサスティナブルな未来を見据えて、2026年からはカーボンニュートラルな燃料を導入するという方針も打ち出すなど、F1も環境問題に無関心であることはできない時代となっている。

そういう意味では、F1に身を置くベッテルが自ら環境問題について発言を行うことは、F1の将来に向けても何らかの価値をもたらすものだと信じたいものだ。

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