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元アイルトン・セナのトレーナー「どうかお願いだ」周冠宇の事故は「恐ろしかった」と当時の心境を明かす

2022年07月07日(木)3:58 am

アルファロメオの専属理学療法士であるヨゼフ・ルベラーが、今週末にレッドブルリンクで開催される第11戦オーストリアGP(10日決勝)には周冠宇も出走できると語った。

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■状況がわからず不安でたまらなかったと専属理学療法士

かつてアイルトン・セナのトレーナーを務めていたことでも知られる62歳のルベラーは、その後もザウバーの専属理学療法士として長期にわたってF1ドライバーたちのケアに努めてきている。

現在はアルファロメオというチーム名称でエントリーしているザウバーだが、先週末にシルバーストンで開催されたイギリスGP決勝ではスタート直後に中国人ルーキーの周がクラッシュに巻き込まれてしまった。

ルベラーは、ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に対し、重大な事故に遭遇したのが周だとわかったときには大きなショックを受けたと次のように語った。

「我々のクルマが消えていることに気づいたとき、私はただ『どうかお願いだ』と思っていただけだったよ」

「状況がわからなかったから、恐ろしくてたまらなかったんだ。長時間にわたってテレビの映像も流されなかったから、誰もが『こんなことは嫌だ』と思っていたよ」

「それから少しして、無線で彼には意識があると聞いたんだ」

■周が無事だとわかったときは信じられないほどだった

誰もが、あのときは周が命の危険さえある怪我を負ったのではないかと不安になっていたのは確かだろう。だが、フェンスとバリアにはさまれたマシンから救出された周はすぐにメディカルセンターに運ばれたが、奇跡的に何の怪我も負っていないことが判明し、その後シルバーストンのパドックに無事な姿を現していた。

周と同じようにスタート直後のクラッシュに巻き込まれてコース上にストップしたウィリアムズのアレックス・アルボンが病院で検査を受けるためにその夜を病院で過ごすことになったことを考えれば、周がすぐにパドックに戻ってこられたのはいい意味での驚きだったのも確かだろう。

「誰もがすごく安堵していたよ。特に最初の検査で大きな怪我がないことがわかってからはね。我々はほとんどそれを信じられないほどだったよ」

ルベラーは月曜日(4日)にはザウバーの本部があるスイスに戻っている。一方、周はトレーナー、マネージャー、母親らとともにロンドンに飛び、連戦となるオーストリアGPに備えて体調を整え直しているところだという。

ルベラーは、周のアルファロメオF1マシンがシルバーストンのタイヤバリアにぶつかって回転しながらウォールに激突していたことに言及しつつ、23歳の周は今週末のオーストリアGPに問題なく出走できるだろうと次のように付け加えた。

「タイヤバリアを乗り越えた後の衝撃はそれほど強くなかったからね。ほとんどのエネルギーはすでに吸収されていたんだ」。

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