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今年はフェラーリのサインツがF1タイトル争いに加わる可能性もあるとレッドブル首脳

2022年01月24日(月)17:59 pm

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、フェラーリのシャルル・ルクレールは当初騒がれていたほど優れたドライバーではなく、2021年からチームメートとなったカルロス・サインツの方が実力的には上だという見解を示した。

マルコがそう考えている根拠は、2021年シーズンにルクレールの新たなチームメートとなったサインツがフェラーリでの1年目からルクレールを上回るパフォーマンスを見せたことだ。

スペイン人ドライバーであるサインツは、当初レッドブルの育成ドライバーとして2021年のF1チャンピオンとなったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と共に2015年にトロロッソ(現アルファタウリ)でF1デビュー。

しかし、チームメートだったフェルスタッペンが翌2016年シーズン序盤に先にトップチームであるレッドブルに昇格したものの、当時レッドブルにはダニエル・リカルド(現マクラーレン)がいたこともあり、レッドブル昇格のチャンスがないと考えたサインツは2017年シーズン途中でレンタル移籍の形でルノーに加入。

その後レッドブルとの関係を解消したサインツは2019年にマクラーレンに移籍すると、2021年にはセバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン)の後任としてフェラーリに迎え入れられた。

だが、F1関係者やメディアの多くは、2019年から2シーズンにわたって、レッドブル時代に4年連続でF1チャンピオンとなった実績を持つチームメートのベッテルを凌駕するパフォーマンスを見せたモナコ人ドライバーのルクレールの方がサインツに大きな差をつけるものと予想していた。

しかし、シーズン当初こそ初めて乗ったフェラーリF1マシンへの適応に苦しんだものの、サインツはレースを重ねるごとにその実力を発揮。とりわけ、決勝レースでは安定感のある走りを見せて4回の表彰台フィニッシュを達成。この年は1度しか表彰台に立つことができなかったルクレールをランキングでも上回るという結果を残している。

78歳のマルコは、かつてレッドブルの育成ドライバーであったサインツに関して次のように語った。

「カルロスは非常に優れたレーシングドライバーだよ。彼がレッドブルを去ったのはそのパフォーマンスのせいではなかったんだ」

「いずれにせよ、彼はルクレールが多くの人が思っていたようなワンダーボーイではないことを示したんだ」

マルコは、フェラーリが新技術レギュレーションが適用される2022年型F1マシンでパフォーマンスを大きく飛躍させることができれば、サインツにもF1タイトル獲得のチャンスが生まれるだろうと次のように付け加えた。

「新ルールによって、今シーズンを予測するのは難しいよ。だが、フェラーリが新車で大きなパフォーマンスを発揮することができれば、カルロスは間違いなくタイトルを争えるよ」

現在27歳のサインツだが、同じ名前の父親はWRC(世界ラリー選手権)で2度年間チャンピオンに輝いた実績を持つ名ドライバーだ。

59歳となった今も現役ドライバーとして活躍するそのサインツSr.は息子について次のように語った。

「我々の中ではカルロスの方が才能で勝っていると思うよ。純粋にドライビングの面でね」

一方、今年フェラーリで2年目のシーズンを迎える息子のサインツは伝説的ドライバーである父親について次のようにコメントしている。

「僕は父からチャンピオンのメンタリティーを受け継いだんだ。そして、勝利への永遠の飢餓感もね」

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