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2022年のF1スプリントレース実施に暗雲?

2022年01月20日(木)19:15 pm

F1は2021年に3つのグランプリで試験的にスプリントレースを実施したが、それがファンやF1関係者の間でも好評だったことから、2022年には6つのグランプリでスプリントレースを行う計画を進めている。

F1ではすでにこのスプリントレースのタイトルスポンサーとしてシンガポールを拠点とする暗号通貨交換アプリ『crypto.com』を迎えることを決めており、伝えられるところによれば、今年は開幕戦バーレーンGP(3月20日決勝)、第4戦エミリア・ロマーニャGP(4月24日決勝)、第9戦カナダGP(6月19日決勝)、第11戦オーストリアGP(7月10日決勝)、第15戦オランダGP(9月4日決勝)、第22戦サンパウロGP(11月13日決勝)でスプリントレースを実施する計画だという。

ところが、現時点ではこのスプリントレース計画は宙に浮いたままになっているという。そして、その理由は資金に関する論争が続いているためのようだ。

マクラーレン・レーシングCEOのザック・ブラウンによれば、一部のチームがスプリントレースを実施することでコストの増加が懸念されるとして最大500万ドル(約5億7000万円)もの「ばかげた」予算補償を要求していることにより、この計画全体が疑問視されている状況だという。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、トップチームのメルセデス、フェラーリ、レッドブルでさえ、それぞれ最低でも265万ドル(約3億円)を要求しているという。

こうしたチームたちの言い分は、スプリントレースを行えば、マシンがクラッシュしてダメージを負うリスクが高まることから、バジェットキャップ(チーム予算上限値)で規定された予算額だけではまかないきれない可能性があることから、その分の追加予算を補償する必要があるということのようだ。

だが、ブラウンは、こうしたチームたちは単に金をむしり取ろうとしているだけだと主張している。

「昨年のスプリントレースでは、マシンにはほとんどダメージがなかったというはっきりとした証拠がある」

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったブラウンは次のように付け加えている。

「私は、これは彼らが自分たちのアドバンテージが失われないようにするための悪あがきだと思っている」

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