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ミック・シューマッハがレッドブルからの苦情に反論

2021年10月26日(火)19:18 pm

先週末に行われた2021年F1第17戦アメリカGPの決勝ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がミック・シューマッハ(ハース)に対して苛立つシーンが見られた。

●【F1第17戦アメリカGP】決勝レースのタイム、周回数、ピット回数

最終的にはCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)でポール・トゥ・ウィンを達成したフェルスタッペンだが、レース終盤にはタイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)にかなりのペースで追い上げられていた。

そのとき、すでに周回遅れとなっていたシューマッハがまたフェルスタッペンの前に姿を現したものの、なかなか自分に道を譲る気配を見せなかったことから、フェルスタッペンはチーム無線を通じて自分のエンジニアに対し、シューマッハをどかせるためにできることをやってくれと頼んでいた。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはレース後、この件についてオーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に次のように語った。

「私はミック・シューマッハによって我々が勝利を逃すだろうと考えていたよ」

「彼はひとつのセクター全体でマックスを足止めしていたんだ。だが、我々にとって幸運だったのはマックスがバックストレートでDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を使うことができたことだ。それによって彼はハミルトンとの間隔をあけることができた」

「だが、ピットウォールでのストレスレベルはかなり高かったと言えるよ」

しかし、伝説的F1ドライバーであるミハエル・シューマッハの息子である22歳のミックは、そのときのことについて次のように語った。

「僕はただ消えてしまうわけにはいかないよ」

「サーキットは僕のためにもあるわけだし、僕は自分のレースをしていたんだ。僕だってできる限りマックスの邪魔をしないようにしていたよ。それに僕の考えでは彼がDRSを使えたことでその埋め合わせはできたと思うよ」

「同じ状況では誰だって違うことはできなかったと思っているよ。だってレースなんだからね」

ともあれ、無事にミックを2周遅れにすることができたフェルスタッペンは、追いすがるハミルトンを振り切って今季通算8勝目を達成し、ハミルトンとの差を12ポイントに広げている。

一方、COTAがあるテキサス州にはシューマッハ家が所有する牧場があることで知られているが、シューマッハの母親であるコリーナと妹のジーナ-マリアがめずらしくミックを応援するためにサーキットに姿を見せていたという。

ミックは母国ドイツの『Bild(ビルト)』紙に次のように語っている。

「家族が来てくれるのはうれしいものだよ」

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