マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)には、F1タイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)がしかけてくる心理戦への“免疫”ができている。
そう語ったのはレッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーだ。
しかし、かつてレッドブルに所属していた元F1ドライバーのデビッド・クルサードもホーナーと同じ印象を受けているようだが、その一方でハミルトンの方も非常に緊迫した今年のタイトル争いの重圧に対応することができると考えている。
「私がタイトル争いをしているときはプレッシャーを感じたものだが、この2人はそうではないようだ」
オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』にそう語った50歳のクルサードは次のように付け加えた。
「彼らはそれぞれ最高の相手とレースをしているが、かつての我々よりもミスが少ないんだ」
こうした中、もうひとりの元F1であるゲルハルト・ベルガーは、今年は最終的にはフェルスタッペンがタイトルを獲得するだろうと考えている。
「マックスがソチ(第15戦ロシアGP)で2位となったのは、ダメージコントロール以上の結果だった。彼は基本的にペナルティをなかったことにしてしまうことができた」
「決意と集中力にあふれたマックスは、頭の中では完全に自由になっているように見える。彼は自分のやるべきことがはっきりとわかっているんだ」
ホーナーも、プレッシャーをはねのけて自分のやるべきことに集中できる力を持っているフェルスタッペンが今季のタイトルを獲得する可能性は高いと考えている。
「マックスにとっては機が熟しているよ。彼の準備はできている」
「ルイスは心理戦をしかけるのが好きなんだ。彼はあらゆる手段を使ってプレッシャーをかけてくるが、マックスはそれを気にしていないよ」
「彼は全体の中で最もリラックスしたドライバーだし、ただ全開で走りたいと思っているんだ。我々はザントフォールト(第13戦オランダGP)で彼がどのようにプレッシャーに対応したかを目にしてきた」
そう語ったホーナーは次のように付け加えた。
「彼はどんなことにも気をとられたりしないんだ」