今年もF1日本GPの開催が非常に危ぶまれる状況を迎えている。
今季のF1第17戦として10月10日に決勝が予定されている日本GPだが、26日(月)にはF1最高責任者のステファノ・ドメニカリが、現在日本GPの開催が可能かどうか状況を観察中であることを認めるコメントを行っている。
実際のところ、現在日本ではオリンピックが開催されている最中だが、新型コロナウイルス感染者が激増する状態となっており、政府は29日(木)に緊急事態宣言地域の拡大を決定している。
こうした中、日本GPの開催地となる鈴鹿サーキットはすでに28日(水)に次のような声明を出し、今年のチケット販売を延期することを明らかにしている。
「7月末を予定しておりました、先行販売・一般販売スケジュール、各チケット詳細のご案内について、現在の社会状況を踏まえ、より確かな情報をご案内できるまで延期させていただきます」
今年の日本GPは今シーズン限りでF1から撤退するホンダがタイトルスポンサーを務めており、地元鈴鹿で、日本のファンの目の前で最後の勇姿を見せたいと望んでいるものの、それが実現できるかどうか、非常に厳しい局面を迎えているのは確かだ。
一方、夏休み後最初のレースとなる第12戦ベルギーGP(8月29日決勝)は日本とはかなり異なる状況にあるようだ。
人気の高いスパ・フランコルシャン・サーキットで行われるベルギーGPの主催者は、今年のレースは無観客ではなく、かなりの観客を迎え入れられるはずだとオランダのメディアに次のように語っている。
「我々は指定席と自由席を設けてイベントを運営することが可能だ」
「合計で1日あたり75,000人の観客を入場させることが認められている」
伝えられるところによれば、ベルギーGPを観戦する者はワクチン接種もしくは直近に行った検査において陰性であった者に限られることになるという。