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【フェラーリ】コンストラクターズ選手権3位が再び視野に

2021年07月20日(火)18:07 pm

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、今のチームなら2021年のF1コンストラクターズ選手権3位を狙うことができると考えている。

●【2021年F1第10戦イギリスGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

フェラーリではすでに新たな技術レギュレーションが導入される2022年型F1マシン開発の方を優先していることを明らかにしており、ビノットも少し前まで現在コンストラクターズランキング3番手に位置しているマクラーレンをとらえて自分たちがランキング3位になることをそれほど重要視してはいないと語っていた。

だが、先週末にシルバーストン・サーキットで行われた今季のF1第10戦イギリスGP決勝では、スタート直後にポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)と2番グリッドからスタートしていたルイス・ハミルトン(メルセデス)がクラッシュするというアクシデントが発生。

このとき、4番グリッドからスタートし、すでにバルテリ・ボッタス(メルセデス)をオーバーテイクして3番手に上がっていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)はここで一気に首位に躍り出た。そして、レースの終盤までずっとそのポジションを守り切っていた。

だが、ルクレールは今季初優勝まであとわずかとなったレース終盤にハミルトンにオーバーテイクを許し、2位で決勝を終えている。

1周目にフェルスタッペンとハミルトンがクラッシュを演じたコプスと呼ばれるターン9でハミルトンに追い抜かれたときのことをルクレールは次のように語った。

「僕は1周目に起きたことを見ていたし、そのリスクを負いたくなかったんだ。僕は彼とF1タイトル争いをしているわけではないからね」

「だから、僕は念のためにもう少しスペースを残しておこうと考えたんだ。そうしたら出口でスナップしてしまったんだ。でも、抜かれるのは時間の問題だったよ。ルイスはすごく速かったからね」

「2位はチームにとってはいいことだけど、ものすごく(優勝に)近いところにいたから残念だよ」

実際のところ、シルバーストンではルクレールが勝利まであとほんの一歩というところまで行っていたこともあり、ビノットも今ではコンストラクターズランキング3位を狙える状態になってきたと考えているようだ。

「このフェラーリなら3位に手が届くよ」

テレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』にそう語ったビノットは次のように続けた。

「それは我々の野望だ。しかし、我々の目標はあらゆる面で改善を続けることなんだ」

「3位は我々がこれまでに成し遂げた仕事の結果ということになるだろう。だから、夢見ることは可能だが、我々は同時に現実的である必要もある」

「前方で何かが起きることが必要だったが、実際にそうなった」

イギリスGP決勝でのフェルスタッペンとハミルトンのクラッシュに言及したビノットは次のように付け加えた。

「フェルスタッペンに何も問題がなかったことを喜んでいるよ。我々はメルセデスと互角に戦える状態ではなかった。ハミルトンの方が速かったよ」

しかし、ビノットもあとほんのわずかというところでルクレールが勝利を逃したことは残念だったと次のように続けている。

「残り2周のところでああなったのはとても残念だよ。だが、フランス(第7戦)では悲惨だっただけに、今回の結果は我々にとっては重要だ。それが最も重要なことだよ」

「ルクレールは週末を通じてよかった。サインツにはピットストップで不運があったが、彼もほかのマシンに邪魔されない状況では非常に速かったよ」

ビノットは、この勢いを夏休み前最後のレースとなる次戦ハンガリーGP(8月1日決勝)でも保つことができると考えている。

「過去数戦は我々にとってはよい前兆となっている。そしてハンガリーは我々のマシンにはよく合うサーキットだ。しかし、フェルスタッペンやハミルトンよりも我々の方が強いと考えながらあそこへ向かうことはできないよ」

そう述べたビノットは次のように付け加えた。

「我々は戦うためにあそこに行く。全てのレースでサプライズが起きるところを見てきたからね」

ここまで10戦を終えた時点で、コンストラクターズ選手権3番手につけているのは163ポイントを稼いだマクラーレンであり、それをフェラーリが15ポイント差で追う展開となっている。

フェラーリとしては今年の前半戦最後のレースとなるハンガリーGPでこの差を少しでも詰めて後半戦に臨んでいきたいところだ。

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