ランド・ノリス(マクラーレン)は、今年から経験豊かなダニエル・リカルドをチームメートとして迎えたことが「大きな前進」になるとは考えていないようだ。
2019年にマクラーレンからF1デビューを飾った現在21歳のノリスだが、2020年までの2年間は今年フェラーリへ移籍したカルロス・サインツとのコンビで戦っていた。
今年新たなチームメートとなるのは昨年までルノーに所属していた10歳年上のリカルドだ。今年11年目のF1シーズンを迎えることになるリカルドはレッドブル時代に7勝を飾った実績を持っている。
実際のところ、ノリスも今月初旬にはリカルドと組む2021年シーズンついてイタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に次のように語っていた。
「カルロスには失礼かもしれないけれど、リカルドはレッドブルにいたし、勝つために何が必要なのかをすでに知っている」
そう語ったノリスは次のように付け加えた。
「そして、個人的なレベルで、僕は彼から多くを学ぶことができるはずだ。すでに何勝かしたドライバーと自分を比較できるいいチャンスだからね」
だが、ノリスはこのほど、リカルドとの戦いに自分が苦戦するとは思わないと次のように語った。
「ダニエルがきたことで僕が困難な状況に陥るとは思っていないよ。僕はカルロスと一緒にやってきたけれど、彼はものすごくいいドライバーだよ。ダニエルよりもカルロスの方がうまくやれることもあるだろうし、その逆もあるだろうね」
「僕はダニエルがカルロスの成し遂げたこと以上に大きなステップになるとは思わないよ。それに彼の方がもっとプレッシャーを抱えることになるだろうね。彼はF1に長くいるし、ここですごくいいパフォーマンスを見せる必要があるからね」
実際のところ、ノリスはどちらかと言えば今年マクラーレンに来たリカルドの方が難しいシーズンを迎えることになるだろうと考えている。
「若いドライバーが経験豊かなドライバーと戦うのより、自分よりもかなり若いドライバーと戦うことの方が難しいものだよ」
そう語ったノリスは、もう自分にはチームをひっぱっていく責任があるのだと次のように続けた。
「僕はキャリア序盤にいるけれど、もっといいパフォーマンスを発揮する必要がある。そしてもう言い訳は許されない」
「今ではチームをリードするためにこれまでの年よりもさらに大きな責任を負っているんだ」
一方のリカルドは、自分だってまだ若いし、力がみなぎっていると主張している。
「ランドと僕は10歳違うと思う。今年が僕にとってF1で11年目だと思うとすごいよね。早いものだよ」
フランスの『L’Equipe(レキップ)』にそう語ったリカルドは次のように付け加えた。
「でも、長いと思うかもしれないけれど、僕はまだ若いしエネルギッシュだよ。そして、僕はこれまでの全ての経験から恩恵を受けることができるんだ」