フェラーリのタイトルスポンサーを務めているフィリップ・モリス社の宣伝責任者が、2021年にはいくつかのレースでフェラーリF1マシンに『Mission Winnow(ミッション・ウィノウ)』のロゴを掲示する方針であることを明らかにした。
長年フェラーリのタイトルスポンサーを務めている世界的タバコ会社のフィリップ・モリス社だが、F1ではタバコの広告は禁止されているため直接的な広告宣伝活動は行うことができない状態となっている。
こうした中、フィリップ・モリス社は2018年のF1日本GPでフェラーリF1マシンに初めて『Mission Winnow』のロゴを掲示していた。同社によれば、これは製品名ではなく「進歩、透明性、先入観を覆す事実、そして改善のためのたゆまぬ探求を表すコミュニケーションのためのプラットフォーム」を意味するものであり、タバコの宣伝には当たらないとしている。
しかし、手法はどうあれ、タバコ会社の宣伝活動であることは間違いないとしていくつかの国でそのロゴをF1マシンに掲示することは違法であるとの判断が示され、以降フェラーリは法的問題をクリアできない国ではそのロゴの使用を差し止めていた。
2020年シーズンも実際にレースで『Mission Winnow』のロゴがフェラーリF1マシンに飾られることはなかったが、フェラーリとフィリップ・モリスは2021年シーズンに向けては再びこのロゴをまとってレースをすることを検討しているようだ。
「我々は製品やブランドの宣伝をするのではない。我々は対話に入っていきたいんだ」
オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』誌にそう語ったフィリップ・モリスの広報責任者トマソ・ディ・ジョバンニは次のように付け加えている。
「もちろん、それ(ロゴ掲示)は特定の国々でそれが許されるかどうかにかかっている。しかし、我々としては近いうちにミッション・ウィノウのブランディングがいつクルマに掲示されるのかを発表する予定にしている」