シャルル・ルクレールによれば、フェラーリでは来週末にニュルブルクリンクで開催される今季のF1第11戦アイフェルGP(10月11日決勝)で2020年型F1マシンにより大きな効果が期待できる改良パーツを投入することになるようだ。
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今季は苦戦が続いている名門フェラーリだが、先週末にソチで行われたロシアGPではなんとか6位でフィニッシュすることができた。これはフェラーリがソチ・オートドロームでのレースに向けて持ち込んだ新たなフロントウイングと改良が施されたリアウイングのエンドプレートが効果を発揮したことによるものだと考えられている。
ルクレールは、それらの改良パーツによってラップタイムが大きく改善されるところにまでは至っていなかったものの、マシンの挙動がこれまで以上に安定してきたと語り、次のように付け加えた。
「それがマシンの力を引き出す助けになったよ」
フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットもその改良パーツが効果を生んだのは確かだと次のように語っている。
「中団は非常に接近しているし、こうした小さな改善によって大きな違いを生むことができるんだ」
ルクレールはさらに、ニュルブルクリンクには「もっと大きな改善が施されたパーツ」が持ち込まれることになるとしている。伝えられるところによれば、それは新しいフロアのようだ。
そして、その新フロアがうまく機能すれば、その次にはディフューザーの改良も行われることになるだろうという。
ソチで投入された改良パーツは効果的だったかと質問されたルクレールは次のように答えた。
「間違いないよ」
「僕たちはいくつかのパーツを持ち込んでいた。そしてドイツでのレースに向けてより大きな改良パーツを準備している。だから期待できるよ」
一方、今季限りでフェラーリと決別することになるセバスチャン・ベッテルの方はソチでは13位に終わっている。
ベッテルは依然として2020年型フェラーリマシンの感触はよくないと次のように語った。
「問題はリアのグリップが足りないことだけじゃないんだ。クルマ全体に問題があるんだ」
ベッテルは、ソチでのレースでは自分のタイヤがもうかなり摩耗していたにもかかわらず、チームはルクレールが有利になるように自分を長くコースにとどめることでライバルであるルノー勢の頭を押さえる役目を負わされたのだと思うと語り、次のように付け加えた。
「それが僕の助けにならなかったのは間違いないよ」