マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が、2022年以降もホンダがF1にとどまってくれることを願っていると語った。
フェルスタッペンにとって今季はF1史上最年少チャンピオンとなる最後のチャンスだが、全17戦中9戦を終えた時点でランキングトップのルイス・ハミルトン(メルセデス)にはすでに80ポイントもの大差をつけられており、本人ももはやその可能性はないと認めるコメントを行っている。
そのフェルスタッペンにとって痛手となったのは第8戦イタリアGP、第9戦トスカーナGPと2戦連続でホンダエンジンのトラブルを抱えてしまったことだ。
ムジェロ・サーキットで行われたトスカーナGPでの直接的なリタイア原因は他車とのクラッシュによってグラベルに捕まってしまったことだったが、エンジントラブルによりスタートで大きく出遅れてしまっていたフェルスタッペンはいずれにしても同じ結果になっていただろうと語り、続けざまにトラブルが発生したホンダエンジンにはもう「うんざり」していると語っていた。
だが、今週末にソチで行われる第10戦ロシアGP(27日決勝)を前に、フェルスタッペンはそれが原因でホンダとの関係が悪化したというようなことはないと主張した。
「もちろん、それは前向きなことではなかったよ。でも、僕たちの(ホンダとの)関係は今も良好さ」
「お互いに正直になり、何がまずかったのかを説明することが大切なんだ。彼ら(ホンダ)はそうしたし、僕たちはこれからも続けていくよ」
そう語ったフェルスタッペンは、ホンダはイタリアで起きた問題に関してはすでに「解決した」ことを明らかにしている。
現在レッドブルとそのジュニアチームであるアルファタウリにエンジンを供給しているホンダだが、現在の契約は2021年までとなっており、2022年以降もエンジンサプライヤーとしてF1活動を継続するかどうかはまだ明らかとなっていない。
そのことに関して質問されたフェルスタッペンは次のように答えた。
「もちろん、僕は彼らが続けることを願っているよ」
一方、元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンが、ハミルトンがレッドブルに移籍し、フェルスタッペンと同じチームで戦うところを見てみたいとコメントしたことが報じられたが、フェルスタッペンはそれに対して次のような反応を示している。
「どうして彼にそんなことをする必要があるんだい? 僕と同じように彼もタイトルをとりたいと思っているし、彼はすでに選手権を制覇できるチームにいるんだからね」
前戦トスカーナGPで今季6勝目をあげてF1通算勝利数を90に伸ばしたハミルトンだが、もし今週末のロシアGPでも勝利すれば、そこでミハエル・シューマッハが持つF1史上最多勝利記録91勝に並ぶことになる。
そのことについて尋ねられたフェルスタッペンは、そうなれば「素晴らしいだろう」と語りつつ、次のように付け加えた。
「でも、僕はそのことについては全く考えていないんだ。ライバルたちが何勝し、何回タイトルをとったかということなど全く気にしていないよ。僕はただ自分自身のためにレースで勝利し、タイトルを狙いたいと思っているだけだよ」