ルノーのエステバン・オコンが、もしイスタンブールとヘレスが2020年の修正版F1カレンダーに加えられればうれしく思うと語った。
新型コロナウイルスのパンデミックにより2020年のF1カレンダーを大幅に見直すことを余儀なくされたF1だが、現時点では第13戦までの開催計画が明らかにされている。
そして、最近のうわさによれば、この後F1はさらに最大5レースを修正版2020年カレンダーに追加する可能性があると言われている。
そのうちの3レースは中東地域で開催されることになると考えられており、これまでに伝えられた情報によればバーレーンで2レースを開催し、その後アブダビでの最終戦につなげることになるという。
さらに、最近、かつて2005年から2011年までトルコGPが開催されていたイスタンブールと、1986年から1990年までスペインGPの舞台となっていたヘレスが11月にF1を開催する可能性があるとのうわさがささやかれている。
こうしたうわさについて質問を受けた23歳のフランス人ドライバーであるオコンは次のように答えた。
「トルコはすごくいいサーキットだし、もしもカレンダーに復活したら素晴らしいだろうね」
「ヘレスに関しては、僕は何度かあそこでテストをしたことはあるけれど、レースをしたことは一度もないんだ」
「あそこではオーバーテイクが難しいだろうね。僕としては、あそこはレースサーキットと言うよりはテストサーキットだと言ったほうがいいと思っているけれど、それが変わることだって常にあるよ」
「僕はあのサーキットのことはよく知っているし、あそこでレースが行われても大丈夫だよ」
一方、今季のF1第6戦スペインGPが開催された先週末のバルセロナにおいてFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)は、今後は今年レースが行われる予定となったサーキットでのテストを禁止することをチームに伝えている。
たとえば、これまでオコンが所属するルノーは今年の開幕戦が行われたレッドブルリンクで事前に2年落ちのF1マシンを使ったテストを行っていた。また、アルファタウリは第9戦トスカーナGPが開催されることになるムジェロと第13戦エミリア・ロマーニャGPの舞台となるイモラでテストを行っていた。
そして、伝えられるところによれば、ルノーは第12戦ポルトガルGPが予定されているポルティマオで事前にテストを行うことを計画していたようだ。
今回のFIAの通達により、それらのテストは実現できないことになったわけだが、オコンはそれは大きな問題ではないと次のように続けた。
「単にレイアウトを確認すること以上に学べることがあるかどうかは分からないしね」
「僕はイモラのことはかなりよく知っているけれど、ポルティマオのことは知らないんだ。確かにそこで2018年型マシンによるテストができれば役に立つだろうけれど、全員が同じ状況に置かれているわけだしね」
そう語ったオコンは次のように付け加えた。
「それにチームも2度目の3連戦を終えたばかりですごく疲れているんだ。シーズンが続くに従ってその疲労は蓄積されていくだけだからね」