2020年8月2日(日)、F1第4戦イギリスGP(シルバーストーン・サーキット)決勝レースを終えて、ホンダF1の田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)が次のように振り返った。
●【決勝レース結果】2020年F1第4戦イギリスGPのタイム差、周回数、ピット回数
■田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)
「今日のイギリスGP決勝ではアストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペンが安定した走りを見せ、2位でフィニッシュし、3戦連続となる表彰台を獲得しました。
ライバルがトラブルを抱えたレース最終周にはトップに詰め寄るエキサイティングな展開となりました。最終的には2位で終わりましたが、高速サーキットでこの成績を得られたことは前向きにとらえています。
7位に入賞したスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリーも素晴らしいオーバーテイクを見せて、ポイント獲得を果たしました。
序盤の接触により苦しい展開になったレッドブル・レーシングのアルボンは、チームのタイヤ戦略が功を奏し、終盤に素晴らしいペースでいくつものオーバーテイクを見せました。他車のトラブルに助けられたところもありますが、ポイントを獲得できたことはよかったと思います。
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのクビアトは、トラブルにより突然マシンのコントロールを失いクラッシュを喫し、唯一のリタイアとなりました。いいペースを見せていただけに非常に残念です。
セーフティカーの導入や終盤のタイヤトラブルなど、波乱含みの展開ではありましたが、昨日の予選結果を大きく挽回して3台が入賞できたことは、この先のシーズンに向けてポジティブな結果だったと思っています。
来週はまた同じサーキットでのレースになりますので、今週得られたデータを分析し、さらなるパフォーマンス向上を目指して準備を進めます」