新型コロナウイルスの世界的大流行により、F1も今年はいまだに1レースも開催することができていない。
だが、現時点においては7月にオーストリアのレッドブルリンクにおいて2週連続で2レースを開催し、その後イギリスのシルバーストンでも同様にレースを行う計画が進められている。
そして、それらのレースに共通するのは「無観客レース」が予定されていることだ。
F1関係者の中には、観客がいない状態で“ゴーストレース”とも形容されるようなレースを行うことに対して懐疑的な意見を持つ者もいる。
だが、アルファタウリ・ホンダのドライバーを務めるダニール・クビアトは、確かに観客がいなければ「奇妙なレース」になるだろうと認めつつも、それでもF1レースを開催することが重要だと考えている。
「大事なことは、僕たちがレースをすることができるということだよ」
クビアトは母国ロシアの『Sport Express(スポルト・エクスプレス)』にそう語ると次のように続けた。
「もしそうするにはマスクをつけ、誰とも接触しないようにしなくてはならないとしても問題はないよ」
「レースをすることが重要なんだ。観客がいなければ奇妙なのは間違いないだろうね。だけど、そうすれば全員にとってより安全になると思う」
「レースをするためにそれが必要であれば、そうするべきだよ」とクビアトは付け加えている。