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メルセデスF1エンジンに弱点?プレシーズンテスト5日目にトラブル発生

2020年02月28日(金)17:54 pm

2020年に7年連続でのF1タイトル獲得を目指すメルセデスだが、2020年型F1マシンであるW11には予期しなかった“アキレス腱”がある可能性が浮上してきた。

先週からバルセロナで始まった合計6日間で行われるプレシーズンテストもいよいよ28日(金)に最終日を迎えた。

だが、27日(木)にはメルセデスのルイス・ハミルトンがコース上でマシンをストップさせてしまうという光景が見られた。原因はエンジンの油圧系システムのトラブルだったと伝えられている。

実際のところ、メルセデスからエンジン供給を受けているウィリアムズは先週から何度もそのエンジンがトラブルを抱え、予定通りにテストプログラムを進めることができなかったと不満を表していた。こうしたことから、メルセデスの2020年型F1エンジンには信頼性の不安があるのではないかとの見方が強くなってきているようだ。

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は燃料とともにオイルを燃焼させることでより多くのパワーを得ることを禁止しており、その管理を厳格に行うためにレース中のオイルの消費量を厳しく制限する方向性を示している。

そして、F1関係者の中には今年のメルセデスエンジンはその問題への対処に苦しんでいるのではないかと推測している者もいる。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、メルセデスF1チームを率いるチームCEOのトト・ヴォルフが「それは本当に難しいんだ」と語ったと報じており、どうやらそこにメルセデスエンジンの弱点がありそうだ。

2014年にPU(パワーユニット)と呼ばれるハイブリッド方式の現行F1エンジンが導入されて以来ずっと最強を誇ってきたメルセデスだが、2019年にはパワー面ではフェラーリに後れをとったと信じられている。だが、そのフェラーリにもバルセロナでのテストにおいてエンジンに同様のトラブルを抱えてストップするというシーンが見られていた。

一方、マクラーレンとのコラボレーションは失敗に終わったものの、ホンダは着実にエンジンのパワーと信頼性を向上させてきており、2020年にはレッドブルのタイトル争いを十分に後押しできるものと考えられている。

ともあれ、2020年にはこれまで以上に各F1エンジンメーカーのPUパフォーマンスも接近してくるものと考えられており、より白熱したバトルが展開されることになるのは間違いなさそうだ。

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