ロマン・グロージャン(ハース)は、2020年は昨年よりもいいF1シーズンにできると考えている。
2016年にF1参戦を開始したアメリカンチームのハースだが、フェラーリとの技術提携契約をベースに着実に成果をあげ、わずか3年目の2018年にはコンストラクターズランキング5位で終えるまでに成長を遂げていた。
ところが、4年目の2019年は一気に不調に陥り、ランキング9位と参戦開始以来最悪の結果に終わってしまった。
2016年からずっとハースのドライバーを務めているグロージャンは、フランスの『f1only.fr』に次のように語った。
「1年が始まったころにはタイヤの悪口ばかり言っていたんだけれど、残念ながらタイヤのせいだけではなかったんだ」
「本当はクルマに抜本的な欠陥があったのさ。実際のところ、僕たちのタイヤ理解には問題なかったと僕は思っている。タイヤはうまく使うことができていたんだ」
「よくなかったのは僕たちのクルマだけだったわけさ」
グロージャンのコメント通りであるならば、ハースが今年再び強さを発揮できるかどうかは2020年型マシンの出来次第ということになりそうだ。
そうした中、デンマークのタブロイド紙『BT』は、ハースの2020年型車が公開されるのは今年のF1プレシーズンテストが開始される2月19日(水)の朝になるだろうと報じている。
しかし、その一方で、ハースの2020年型マシンがFIA(F1統括団体である国際自動車連盟)によって義務づけられているクラッシュテストをすでにパスしたことが明らかになっている。
そして、グロージャンもハースの2020年型マシンの製造は順調だと主張している。
「バルセロナで行われる最初の冬のテストに向けてスケジュール通りに進んでいるよ」
「例年通り、僕たちはもうこれ以上できないというところまで頑張り続けるつもりだよ。だけど、現時点においては特段の不安はないよ」
スイス生まれのフランス人ドライバーであるグロージャンはそう語ると次のように付け加えた。
「新車を早く見たくてワクワクしているんだ。もうすぐシート合わせもできると思うからその時にシャシーも目にすることができるし、その後はイギリスのファクトリーでしばらく過ごすことになるよ」