ダニール・クビアトが再びレッドブルのシートを獲得するためには、2020年にチームメートのピエール・ガスリーに勝たなくてはならない。
そう語ったのはクビアトと同じロシア出身ドライバーのセルゲイ・シロトキンだ。
シロトキンは2018年にウィリアムズでF1デビューを飾ったものの1年でそのシートを失い、2019年はルノーとマクラーレンのリザーブドライバーを務めていた。
今年2年ぶりに古巣のトロロッソからF1復帰を果たしたクビアトだが、波乱の展開となった第11戦ドイツGPでは3位表彰台に上るという結果も残しており、自身もこれまでのF1生活の中で最良の年だったと語っている。
だが、シロトキンはそのクビアトのコメントには納得できていないようだ。
「一方では、彼は自信をつけ、分別のある成熟したドライバーとしてF1に戻ってきた」
ロシアの通信社『Izvestia(イズベスチア)』にそう語ったシロトキンは次のように続けた。
「だけど、その一方で彼はチームメートに対してはっきりとした差を築くことができなかった。シーズン前半はルーキーのアレクサンダー・アルボンが相手だった。そして後半にはピエール・ガスリーに負けたと言ってもいいだろう」
「確かに、レースでの彼は以前よりも一貫性があった。だけど、今後彼にとって一番重要なのはガスリーに向いている流れを自分の方に引き寄せることだよ」
「レッドブルがすぐに決定を変えることがあるのは誰でも知っていることだ。だから彼らがすぐに後任ドライバーを探すというリスクもある」
そう語った24歳のシロトキンは次のように付け加えた。
「だけど、僕は彼がガスリーとは対等に戦えるし、彼に勝つことができると本当にそう思っているよ」