前F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、2010年から4年連続でF1チャンピオンとなったセバスチャン・ベッテルのモチベーションが下がってきたと考えているようだ。
2019年シーズン開幕前はタイトル獲得最有力候補だと見なされていたベッテルだが、いざシーズンが始まると今季新たなチームメートとなった若いシャルル・ルクレールの後塵を拝すこととなってしまった。
ベッテルと親しいことでも知られる89歳のエクレストンは、その最大の原因はベッテルから貪欲さが消えてしまったことかもしれないとドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「最近、勝つためには何でもやるという彼の意欲が見られないんだ」
エクレストンはさらに、フェラーリとの契約が2020年に満期を迎えるベッテルがそのままF1をやめてしまう可能性も除外はできないと考えているようだ。
2021年もF1グリッドにベッテルが並ぶことになると思うかと尋ねられたエクレストンは、「それに金を賭けるつもりはないよ」と答え、次のように付け加えた。
「だが、彼は正しい決断をするだろうと思う」
一方、エクレストンは今季2勝をあげ、7回のポールポジション獲得という活躍を見せたルクレールには非常に驚かされたと認め、「ミハエル・シューマッハのことを思い出したよ」とコメントしている。