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【フェラーリ】ベッテルとルクレールを有するのは「贅沢」なことだとチーム代表

2019年11月19日(火)19:41 pm

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールという優秀な2人のドライバーを有していることはフェラーリにとって「贅沢(ぜいたく)」なことだと語った。

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その贅沢なドライバーコンビが先週末にインテルラゴス・サーキットで行われたF1ブラジルGP決勝で同士討ちを演じてどちらもリタイアに終わるというフェラーリにとって最悪のシナリオを演じてしまった。

その同士討ちに関してはFIA(国際自動車連盟)のF1競技委員たちによって審議されたものの、レーシングインシデントとしてどちらにもおとがめなしという裁定が下されている。

だが、2020年に向けて、フェラーリのドライバー同士の戦いがさらに激化していくことを予感させるような雰囲気が一層強く漂い始めているのは事実だろう。

フェラーリの母国イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、この同士討ちについて次のように報じている。

「2人のドライバーの扱い方についてフェラーリを批判するのはフェアなことではない」

「だが、同じ屋根の下に2匹の猛獣を置けば、こうした事故も起こるということを予想しておかなければならない」

実際のところ、フェラーリは伝統的にナンバー1ドライバーとナンバー2ドライバーをはっきりとさせることによって成功を築いてきたという歴史を持つチームだ。

今年もシーズン開幕前にビノットがベッテルをナンバー1ドライバーとして処遇することを明言していた。

だが、今季キミ・ライコネン(現アルファロメオ)の後任としてベッテルのチームメートとなった22歳の若く野心に燃えるルクレールはナンバー2に甘んじるつもりは毛頭ないようだ。

『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』は、「世代の対立が激化しており、今後それを沈静化するのは難しくなるだろう」と報じている。

さらに、『Tuttosport(トゥットスポルト)』も、「ルクレールは序列に忠実であろうとはしないだろうし、今年も多くのミスを犯してしまったベッテルを不安な立場に置いている」とし、『La Repubblica(レプブリカ)』も、「このライバル関係は2020年にも厳しい結果をもたらしかねない」と書いている。

だが、ビノットはそうした見方に対し、次のような反応を見せている。

「私は今でも贅沢だと思っているよ。彼らはどちらも優秀なドライバーだからね。非常に優秀なドライバーたちだ」

「彼らはお互いにいい指標となるし、我々も彼らがそれによって改善されてきたのを目にしている。シーズン後半のセブは間違いなく非常に速かったよ」

「だから、私としては全体的にまだ贅沢な状態だと思っているよ」

いつかは起きるのではないかと懸念されていた同士討ちが現実となったことで、F1関係者やファンの中にはこれでベッテルとルクレールの関係が修復不能なものとなっていくだろうと考えている者もいるようだ。

しかし、ビノットは、ベッテルとルクレールは今でも「良好な関係」にあると主張している。

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