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【予選レポート】ホンダは決勝での逆転を狙える僅差の3番手/F1アメリカGP

2019年11月03日(日)7:49 am

2019年F1第19戦アメリカGPが11月2日(土)、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(1周5.513km)で2日目を迎え、現地時間16時(日本時間3日6時)から行われた予選でメルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。今季5回目、通算11回目。

●【予選結果】2019年F1第19戦アメリカGPのQ1-Q2-Q3タイム、周回数

【予選Q1】好調ノリスがトップタイム

18分間で行われたQ1では、最初のアタックが終了した時点では今季のドライバーズタイトル獲得に王手をかけているルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップに立ち、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがそれに続く展開となる。

だが、2回目のアタックが開始されるとフリー走行3回目で3番手タイムを刻んだマクラーレンのランド・ノリスがトップタイムを更新し、その好調ぶりをアピールした。

一方、フリー走行3回目で8番手タイムを刻んでいたキミ・ライコネン(アルファロメオ)はほかのドライバーたちのタイム改善についていくことができず、ノックアウトゾーンに沈んでしまう。

結局アルファロメオ勢は2台ともQ2進出ラインに届かず、ウィリアムズの2台と、決勝をピットレーンからスタートすることが確定しているセルジオ・ペレス(レーシングポイント)らとともにQ1敗退が確定した。ホンダ勢は4台ともにQ2進出を果たした。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、17番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)、18番手ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、19番手セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、20番手ロバート・クビサ(ウィリアムズ)。

【予選Q2】クビアトがQ3に届かず

15分間で争われるQ2がスタートすると、メルセデス勢、フェラーリ勢、そしてレッドブル・ホンダのフェルスタッペンがミディアムタイヤでコースイン。トップ3チームドライバーの中ではレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが唯一ソフトタイヤで走行に臨んでいく。

Q2での最初のアタックが終了した時点ではタイヤの利を生かしたアルボンがトップタイムをマーク。ハミルトンが2番手、フェルスタッペンが3番手で続く展開となる。

そして11番手以下のノックアウトゾーンにはダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)、ダニエル・リカルド(ルノー)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、ロマン・グロージャン(ハース)が位置する。

Q2最後のアタック合戦が開始されると、12番手に位置していたリカルドがタイムを縮めてトップ10内に食い込んでくる。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはQ3進出ラインぎりぎりの10番手に下がるが、ほかのドライバーたちがタイムを短縮することができず、なんとか10番手でQ3進出を決めた。クビアトはQ3進出ラインを越えることができず、13番手で予選を終えている。

セッション終盤にはメルセデス勢とフェルスタッペンが万一のケースを想定してソフトタイヤでコースインするものの、フェラーリ勢はここでも新品ミディアムタイヤでコースイン。シャルル・ルクレールがトップタイムを刻み、セバスチャン・ベッテルが2番手で続いた。ソフトタイヤのアルボンは3番手、フェルスタッペンは5番手でQ3進出を果たした。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、12番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、13番手ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)、14番手ランス・ストロール(レーシングポイント)、15番手ロマン・グロージャン(ハース)。

【予選Q3】ボッタスが逆転で今季5回目のポール獲得

12分間で戦われたQ3では、最初のアタックでここまであまり目立つことのなかったボッタスがコースレコードとなる1:32.029の暫定ポールタイムを刻む。2番手にはフェラーリのベッテルが続き、フェルスタッペンは3番手にとどまった。

以下、ルクレール、ハミルトン、アルボンと続き、最近トップ3チームとのギャップを縮めてきているマクラーレンのカルロス・サインツとノリスが7番手8番手の位置を確保。ガスリーが9番手に位置した。

Q3の残り時間が4分を切ったところで、1回アタック作戦をとったルノーのリカルドが9番手タイムを刻み、ガスリーが10番手に後退。

そしてQ3終盤にほかのドライバーたちも2回目のアタックに臨むが、ここではどのドライバーもうまくタイムを縮めることができない。

結局、誰もボッタスの暫定ポールタイムを更新することができず、ボッタスが第10戦イギリスGP以来となるポールポジションを獲得した。

明日のレースを8位以上で終えれば無条件で通算6回目のドライバーズタイトル獲得が決まるハミルトンは5番手に終わり、決勝は3列目からスタートすることになる。

ホンダ勢はフェルスタッペンが2列目3番グリッド、アルボンが3列目6番グリッド、ガスリーが5列目10番グリッド、クビアトが7列目13番グリッドから決勝をスタートする予定だ。

フェルスタッペンのタイムはポールシッターのボッタスからわずか0.067秒差となっており、うまくチャンスを生かすことができれば決勝では十分に逆転も狙える位置にいると見ていいだろう。

■予選トップ10ドライバー(暫定)

ポールポジション/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:32.029
2番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:32.041
3番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:32.096
4番手/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:32.137
5番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:32.321
6番手/アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ) 1:32.548
7番手/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:32.847
8番手/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー) 1:33.175
9番手/ダニエル・リカルド(ルノー) 1:33.488
10番手/ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ) 1:33.601

F1アメリカGP決勝は、日本時間4日(月)の4時10分にスタートする。

●【予選ハイライト動画】3強は僅差!ホンダ勢3台がトップ10入り/F1アメリカGP

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