ルーキードライバーのジョージ・ラッセルが、所属するウィリアムズに対してすぐにブレーキ問題を解決するよう訴えた。
●【決勝結果】2019年F1第17戦日本GP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
ドライバーズタイトル7回、コンストラクターズタイトル9回という実績を持つイギリスの名門プライベートF1チームであるウィリアムズだが、1997年にジャック・ビルヌーブを擁してダブルタイトルを獲得したのを最後にF1タイトル争いからは遠ざかってしまっている。
それでも中堅チームとして戦うことはできていたウィリアムズだが、昨年ついにコンストラクターズランキング最下位に沈むと、今季もここまでに獲得できたポイントは1ポイントだけで、どのレースでも最下位が定位置となってしまっている。
さらに、今季は第14戦イタリアGPまで全10チーム中で唯一全戦2台完走記録を続けていたものの、第15戦シンガポールGPでラッセルがクラッシュして初リタイアを喫すると、続く第16戦ロシアGPでもラッセルのマシンにトラブルが発生してリタイア。クビサもマシンのパーツ保全のためにチームから強制的にリタイアを命じられるという状況となっていた。
そして先週末に鈴鹿サーキットで行われた第17戦日本GPにおいても、フリー走向ではクビサのマシンに取り付けられていた改良型フロントウイングが本人には知らされぬまま予選前に古いパーツに交換されていたことが後で発覚するなど、シーズン終盤にきてさらにチームの状況がちぐはぐなものとなってきている。
そして、ルーキーのラッセルも鈴鹿ではブレーキに問題を抱えてしまっていたようだ。
これまでチーム無線などであまり不満や苦情を口にすることがなかったラッセルだが、鈴鹿での決勝をトップから2周後れでフィニッシュしたラッセルは無線を通じて次のようにチームに訴えていた。
「何から手をつけていいかわからないよ」
「このブレーキじゃ続けることなどできないよ。ある時点ではリタイアしようかと思っていた。それほど悪かったんだ」
「マジで本当にこれを解決する必要があるよ」とラッセルは付け加えていた。