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【予選レポート】レッドブル・ホンダ無念の4番手 フェラーリが“まさか”の3戦連続ポール/F1シンガポールGP

2019年09月21日(土)23:58 pm

2019年F1第15戦シンガポールGPが9月21日(土)、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット(1周5.063km)で2日目を迎え、現地時間21時(日本時間22時)から行われた予選でフェラーリのシャルル・ルクレールが3戦連続となるポールポジションを獲得した。

●【予選結果】2019年F1第15戦シンガポールGPのQ1-Q2-Q3タイム、周回数

【予選Q1】クビアト無念のQ1敗退

18分間で行われたQ1では、メルセデスのバルテリ・ボッタスがチームメートのルイス・ハミルトンにコンマ2秒ほどの差をつけてトップに立ち、フェラーリにもコンマ7秒ほどのギャップをつける。

ホンダ勢は最初のアタックを終えた時点でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が3番手、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が7番手、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)が8番手、フリー走行3回目をマシントラブルでほとんど走行できなかったダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)はPUを交換して予選に臨み、この時点では13番手に位置した。

しかし、Q1最後のアタックが開始されると14番手に位置していたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)やノックアウトゾーンに位置していたキミ・ライコネン(アルファロメオ)とケビン・マグヌッセン(ハース)が順位アップ。クビアトはわずかにとどかず16番手に下がり、Q1敗退が確定してしまった。

フェルスタッペンは5番手、ガスリーは9番手、アルボンは10番手でQ2に進んだ。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)、17番手ランス・ストロール(レーシングポイント)、18番手ロマン・グロージャン(ハース)、19番手ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、20番手ロバート・クビサ(ウィリアムズ)。

【予選Q2】フェラーリが1-2 ガスリーはQ3にとどかず

15分間で争われたQ2の最初のアタックでは、まずメルセデスのハミルトンがトップに立ち、それにボッタスが続いていく。だが、その後ルクレールがトップタイムを塗り替え、フェルスタッペンもメルセデス勢に割り込む3番手タイムをマークする。

アルボンは7番手タイムをマークしたものの、ガスリーはノックアウトゾーンの12番手タイムにとどまった。

Q2最後のアタックが開始されると、ここまであまり目立つことがなかったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がトップタイムをマーク。だが、そのタイムをルクレールが上回り、ここでフェラーリ勢が1-2体制を築いていく。ハミルトンが3番手、フェルスタッペンが4番手でそれに続いた。

ガスリーは結局ひとつ順位を落とし、13番手でQ2敗退となってしまった。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、12番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、13番手ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、14番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)、15番手ケビン・マグヌッセン(ハース)。

【予選Q3】ルクレールが逆転で今季5回目のポール獲得

12分間で戦われたQ3で最初のアタックが開始されると、ベッテルが先頭でコースイン。ほかのマシンの影響を受けない状況で渾身のアタックを展開したベッテルが1:36.437の暫定ポールタイムを刻む。

ルクレールは2番手、3番手にフェルスタッペン、4番手5番手にメルセデスのハミルトンとボッタスが続き、アルボンが6番手に位置した。

第7戦カナダGP以来となる今季2回目のポールポジション獲得に王手をかけたベッテルだったが、Q3最後のアタックではペースが上がらない。ベッテルは結局そのアタックを断念してしまう。

その一方でルクレールはペースアップを果たし、ベッテルのタイムを上回ってトップに立つ。フェルスタッペンはフェラーリ勢のタイムにはとどかず、この時点では3番手に位置する。

トップ3チーム勢の中ではメルセデスが最後にアタックに臨みハミルトンがタイムを改善するもルクレールのタイムにはとどかない。だがハミルトンはベッテルのタイムを上回り2番手に浮上。フェルスタッペンは4番手に下がり、それにボッタスとアルボンが続いた。

ここシンガポールでは不利だろうと考えられていたフェラーリだが、その予想を見事にくつがえし、ルクレールが第13戦ベルギーGP、第14戦イタリアGPに次いでここシンガポールでも3戦連続となる通算5回目のポールポジションを獲得した。

シンガポールではポールポジション獲得のチャンスもあると予想されていたレッドブル・ホンダだが、フェルスタッペンにとっては悔しい結果となった。レッドブル昇格3戦目のアルボンは初めてのコースながらトップ3チーム以外のドライバーには先行を許さず6番手の位置を確保している。

トロロッソ・ホンダ勢はガスリーが13番手、クビアトが16番手だったが、11番手に入ったペレスが規定外のギアボックス交換により5グリッド降格を受けるため、明日の決勝のスターティンググリッドはそれぞれひとつずつ繰り上がることになる。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:36.217
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:36.408
3番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:36.437
4番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:36.813
5番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:37.146
6番手/アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ) 1:37.411
7番手/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:37.818
8番手/ダニエル・リカルド(ルノー) 1:38.095
9番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:38.264
10番手/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー) 1:38.329

F1シンガポールGP決勝は、明日の日本時間21時10分にスタートする。

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