ダニエル・リカルド(ルノー)が、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーのギャップがこれほど大きくなるとは思っていなかったと語った。
昨年までレッドブルに所属していたリカルドが今季ルノーに移籍することを発表したときには世界中のF1ファンが驚いたものだ。
そしてそのリカルドの後任としてジュニアチームのトロロッソから引き上げられたのが現在23歳のガスリーだった。
だが、ガスリーはシーズン序盤から苦戦が続き、チームメートのフェルスタッペンに大きく水をあけられてしまっている。
現時点でのドライバーズランキングではトップ3チームのドライバーとして最低限のポジションである6番手に位置しているものの、ガスリーはこれまでに63ポイントしか獲得できておらず、ランキング5番手のシャルル・ルクレール(132ポイント)の半分にも満たない状況だ。
逆に、現時点でランキング7番手のカルロス・サインツ(マクラーレン)が5ポイント差にまで迫ってきており、トップ3チームに所属しながらもガスリーは実際には中団グループチームと戦っているのが現実だ。
そうしたこともあり、レッドブルはついにシーズン後半はガスリーに替えて今季トロロッソからF1デビューを飾ったばかりのアレクサンダー・アルボンをフェルスタッペンのチームメートに据えることを決定。ガスリーは再びトロロッソに降格されて今シーズンの残りのレースを戦うことになる。
ガスリーに今季のレッドブルのシートを譲った形となっていたリカルドにとっても、ガスリーの今シーズン前半の不調はちょっと意外だったようだ。
「彼(ガスリー)にとっては辛いだろうね。実際のところ、マックスから大きく離されてしまっているからね」
『Crash.net』にそう語ったリカルドは、次のように続けた。
「だから、彼ら(レッドブル)もマックスに関しては満足できているだろうが、その一方で、もっと多くのポイントを稼げたはずだということも心の底では思っているだろうね」
「現時点でピエールに何が起きているのかは分からない。彼は昨年トロロッソで何度かすごくいい結果を残しているし、そのときのクルマがレッドブルほどよくなかったのは確かだからね」
「僕はマックスのことを知っているよ。チームメートだったしね。そしてピエールが彼に勝てるとは思っていなかったよ」
そう語った30歳のリカルドは次のように付け加えた。
「僕はマックスが彼に勝っていることに驚いてはいないけれど、そのギャップに驚いているところさ」