少なくとも2019年シーズン中にロバート・クビサ(ウィリアムズ)がシートを失うことはなさそうだ。
2011年2月にラリー事故で大けがを負い、一時はF1ドライバーとしての選手生命を絶たれたと考えられていたクビサだが、今年8年のブランクをへてウィリアムズから奇跡的とも言えるF1復帰を果たした。
だが、34歳のクビサは今年F1デビューを飾ったチームメートのジョージ・ラッセルに予選で一度も勝てない状況が続いている。
雨による大波乱の展開となった第11戦ドイツGP決勝ではアルファロメオの2台にペナルティーが科されたことからウィリアムズにとって今季唯一のポイントを持ち帰ることができたクビサだが、それ以外のレースではほとんどラッセルに勝てていない。
こうしたクビサに関しては、そのうちスポンサーも手を引くだろうし、今シーズン途中でのシート喪失も十分にあり得るだろうとうわさされている。
だが、ウィリアムズのチーム副代表を務めるクレア・ウィリアムズは次のように主張した。
「私たちにはエンジニアリングと技術知識を持つロバートのようなドライバーが必要だったんです」
「彼にとっては楽なシーズンにはなっていません。ですが、今年のマシンではロバートとジョージはどちらも彼らの腕を示すことができないんです。それでも、ロバートは私が彼に期待していること全てを実践してくれています」
クビサのパーソナルスポンサーを務めるポーランドのPKNオルレン社でCEOを務めるダニエル・オバイテクも、ここまでのクビサの働きには満足できていると主張している。
「ロバートは非常によく戦っているよ」
『Polskie Radio(ポルスキー・ラジオ)』にそう語ったオバイテクは次のように付け加えた。
「彼はポーランド人だし、我々は彼を支援したいと思っている」