今年5月にマクラーレンの新チーム代表に着任したアンドレアス・ザイドルが、マクラーレンとホンダに関する質問に答えようとはしなかった。
●【決勝レース結果】F1オーストリアGPのタイム差、周回数、ピット回数
2008年のルイス・ハミルトン(現メルセデス)がドライバーズタイトルを獲得したのを最後にF1タイトルから遠ざかっている名門マクラーレンだが、2015年には起死回生を狙ってホンダとのコラボレーションを開始。
だが、タイトルや優勝はおろか表彰台にすら手が届かない状況に陥ったマクラーレンは2017年を最後にホンダと決別。2018年からルノーエンジンを搭載している。
しかし、先週末にレッドブルリンクで行われた今季の第9戦オーストリアGPでは今年からホンダエンジンを搭載したレッドブルが優勝。ホンダエンジンが13年ぶりに勝利を飾った。
今季は開幕から8戦連続でメルセデスが優勝を続けていたが、ザイドルはレッドブル・ホンダがついにその記録に終止符を打ったのは素晴らしいことだと次のように語った。
「F1に新たな勝者が生まれるのは素晴らしいことだよ。ホンダだけのためではなく、F1全体のためにもね」
■今はルノーエンジンに満足しているマクラーレン
2015年から2017年にかけてWEC(世界耐久選手権)のポルシェチーム代表として最高峰カテゴリーLMP1で3連覇を達成した実績を持つザイドルだが、マクラーレンはホンダとやり続けるべきだったと思うかと質問されると次のように答えた。
「正直に言って、それは私が来る前のことだし、私には関係のないことだよ」
「私は現在の、そして今後に向けたチームの状況に対処しているところなんだ。だからそれについてのコメントは控えておくよ」
「我々のシャシーとエンジンは非常にうまく機能しているし、ルノーとのパートナーシップには満足しているよ」
「ルノーは冬の間に素晴らしい仕事をしたし、今はエンジンに関する問題はないよ」