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2つのF1チームでリザーブを務めるブレンドン・ハートレー

2019年06月28日(金)5:16 am

2018年にトロロッソのフルタイムドライバーを務めていたブレンドン・ハートレーが、今季も2つのF1チームにおいて事実上リザーブドライバーの位置にあるようだ。

昨シーズン限りでトロロッソのシートを失ったハートレーは、今年のル・マン24時間レースを最後にトヨタのWEC(世界耐久選手権)チームを離脱したフェルナンド・アロンソの後任として同チームからWECの2019-2020年シーズンに参戦することになっている。

2015年と2017年にポルシェでWECチャンピオンに輝き、2017年にはル・マン24時間レースも制した経験を持つニュージーランド出身のハートレーは、オーストラリアの『Speedcafe.com』に次のように語った。

「トヨタと共に僕の将来があるのは素晴らしいことだよ。うまくそこにたどり着けたんだ」

だが、今季ハートレーはフェラーリとシミュレーターを担当する開発ドライバー契約を結んでおり、ここまでのところチームの一員としてすべてのF1グランプリに帯同している。

そして、このほど『Blick(ブリック)』が報じたところによれば、もしフェラーリのセバスチャン・ベッテルもしくはシャルル・ルクレールが何らかの理由によってレースに出走できない場合にはハートレーがその代役を務めることになるという。

『Blick(ブリック)』はさらに、最近ハートレーがスイスにあるアルファロメオのファクトリーを訪れ、そこでシート合わせを行ったとしている。つまり、ハートレーがフェラーリと技術提携契約を結んでいるアルファロメオのリザーブドライバーも務めることになったということのようだ。

今季アルファロメオとチーム名称を変えた旧ザウバーでは、昨年までフルタイムドライバーを務めていたマーカス・エリクソンが現在もチームのアンバサダー兼リザーブドライバーということになっている。

だが、エリクソンは今年からインディカー・シリーズにフル参戦しており、アメリカが活動拠点となっていることから常にアルファロメオに帯同するのが難しい状況となっているのは確かだ。

29歳のハートレーは、現在フェラーリでシミュレータードライバーの役割を担うことができているのをうれしく思うと『Speedcafe.com』に次のように語っている。

「ドライバーが重要ではないシミュレーションなんて、今のところはまだないよ。感情を伴うインプットだからね。AI(人工知能)ではそれをうまく再現することができないんだ。だから、僕にはまだ仕事があるということさ」

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