メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が、先週末に行われたF1モナコGPで投入された赤いハロはもう今後使われることはないと語った。
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メルセデスでは20日(月)に亡くなった非常勤会長ニキ・ラウダを追悼するために、コックピット保護システムであるハロを赤く塗装し、そこにラウダに対するメッセージを添えていた。
これは、伝説的元F1ドライバーでもあったラウダがいつも赤いキャップを被っていたためだ。
しかしヴォルフは『Speedweek(スピードウィーク)』に対し、次戦カナダGP(6月9日決勝)以降は元のハロに戻すことを明らかにしている。
「あのハロは1回限りだよ。カナダ以降は赤を使うことはない」
「その一方で、ニキのサインとともに赤い星をクルマに施し続けることになる。彼はこのチームのために力を尽くしてくれたし、我々はその思い出をクルマに残しておきたいんだ」
そう語ったヴォルフは次のように付け加えた。
「ニキを讃えるためにもっといいものが見つかるまで、星とサインを使い続けることになるだろう。どちらも非常に美しいと私は思っているよ」