キミ・ライコネン(アルファロメオ)は、現在のレイアウトとなったモンテカルロ市街地サーキットは全くお気に召さないようだ。
●【FP2結果】2019年F1第6戦モナコGP タイム差、周回数
今週末のF1モナコGP(26日決勝)は、フィンランド出身ドライバーのライコネンにとって記念すべき300戦目のF1レースとなる。
だが、ライコネンはそのことを祝うつもりはないとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「ケーキも、酒も、何もいらないよ。それは単なる数字にしか過ぎないし、僕にとっては何の意味もないことだからね」
今季はアルファロメオで走っている39歳のライコネンだが、ここモナコではマクラーレン時代の2005年にポール・トゥ・ウィンを飾っており、2017年にはフェラーリでポールポジションを獲得している。
しかし、ライコネンにとってモナコは好きなサーキットではないようだ。
「観戦するにはいい場所かもしれないけれど、正直に言って僕はモナコは全然好きじゃないんだ」とライコネン。
その理由のひとつはパドックやガレージが狭くて窮屈だからだと語ったライコネンだが、何よりも気に入らないのは2001年にF1デビューを飾って以来、何度かの改修によってモナコが以前とは違うサーキットになってしまったことだと主張している。
「もはや僕が初めてここに来て走ったころのサーキットではなくなってしまっているよ」
「スイミングプールコーナーはよりタイトだったし、最初のコーナーにはバリアもあった。それ以外の箇所も同じように変わってしまっている」
そう語ったライコネンは、以前のモナコはドライバーにとって腕の見せ所でもあったが、もはやそうではなくなってしまったと次のように付け加えた。
「以前は、ドライバーはここで違いを見せることができていた。だけど、今では無理だ。今では速いクルマが常にトップに立つんだ」