レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが、次戦F1モナコGP(26日決勝)ではフェラーリに勝つことはできるかもしれないが、メルセデスを倒すのは無理だろうと示唆した。
トロロッソから今季レッドブルに昇格したガスリーだが、2019年型レッドブル・ホンダF1マシンになじめず、シーズン序盤はなかなかリズムに乗ることができなかった。
しかし、ガスリーは少しずつではあるが調子を上げつつある。先週末にバルセロナで行われたスペインGPを6位で終えたガスリーは次のように語った。
「自分のドライビングスタイルを少し変えたんだ。それにクルマに投入された新しいパーツも助けになったよ」
ガスリーは、モンテカルロで開催される次戦モナコGPではチームメートのマックス・フェルスタッペン同様にフェラーリ勢をしのぐパフォーマンスを示すのが目標だと示唆し、次のように続けた。
「フェラーリはストレートではすごく速いし、彼らには最強のエンジンがある。だけど、コーナーでは僕たちの方が今は彼らよりも競争力が高そうだ」
「僕たちにはフェラーリをしのぐチャンスがあると思っているよ」
そう語ったガスリーだが、昨年はダニエル・リカルド(現ルノー)がポール・トゥ・ウィンを飾ったモナコにおいても今年はメルセデスが最強なのは間違いないだろうと考えている。
「客観的に彼らのペースを見れば、彼らはものすごく大きな前進を果たしている」
ガスリーはそう語ると、「彼らは僕たちとフェラーリよりもずっと速いと思う」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコもガスリーと同意見のようだ。マルコは母国オーストリアの『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』にスペインGPでのメルセデスのパフォーマンスに言及しながら次のように語った。
「メルセデスが低速コーナーであれほどの速さを見せたのは驚きだった。そしてモンテカルロはほとんどが低速コーナーだ」