現F1チャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデス)が、2019年シーズンのルール改正によって導入された新フロントウイングが本当にレースを面白いものにできるかどうかは疑問だと語った。
コース上のオーバーテイク(追い抜き)を増加するために、今年はF1マシンの空力ルールが修正され、昨年までとは形状の違うフロントウイングなどが各チームの2019年型車に取り付けられている。
■マシンが大きく変わった印象はない
その効果は期待できそうかと質問されたハミルトンは次のように答えた。
「僕に言わせれば同じだよ」
「感覚的には何も変わったとは思えないんだ。基盤となっているものは同じだからね」
「確かにフロントウイングは少し変わっているし、それがわずかにコーナーでのバランスに影響を及ぼしている。それがレースで実際にどういう効果を示すのか見てみたいね。だけど、今のところは今の時代の普通のF1マシンって感じだよ」
「ダウンフォースはわずかに減っているけれど、それは予想されていたことだ」
■メルセデスはシーズンを通じて改善できる
今週バルセロナで行われた今年最初のテストを見る限りにおいては、メルセデスはフェラーリだけでなくレッドブルにも先行を許しているように受け止められている。
だが、ハミルトンは実際にシーズンが開幕すればそのうち様相も変わってくるだろうと考えているようだ。
「僕たちは大きなルール変更があった時期を通じて連続でF1タイトルを勝ち取ってきた唯一のチームなんだ」
そう語ったハミルトンは次のように付け加えた。
「だから、僕には自信があるよ。もし最初のレースからすぐにトップに立つことができないとしても、僕たちは自分たちを改善していくことができるからね」