2014年10月までフェラーリ会長を務めていたルカ・ディ・モンテゼーモロが、当時F1チームに在籍していたトップドライバーのフェルナンド・アロンソは性格的には「難しい人間」だったと認めた。
2010年から2014年までフェラーリに在籍していたアロンソだが、3度目のF1タイトル獲得に向けて2015年にマクラーレン・ホンダのプロジェクトに参加。しかし、以降の3年間はタイトルや優勝はおろか表彰台争いもできない状態となってしまった。
マクラーレンはホンダとの関係を解消し2018年にはルノーエンジンを搭載したもののやはり結果は振るわず、アロンソはついにF1引退を決意。2019年にはWEC(世界耐久選手権)への参戦を継続しつつ、5月には2回目のインディ500挑戦を行うことになっている。
そのアロンソは、先週末に行われたデイトナ24時間レースで見事に優勝を飾り、いまだにトップドライバーとしての腕が衰えていないことを示してみせた。
アロンソのデイトナでの活躍について質問を受けたモンテゼーモロは、母国イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように答えた。
「すごくうれしいよ」
「フェルナンドは偉大なドライバーだ」
「チームの一員としてはときおり厄介なこともあった。だが、彼は(ミハエル)シューマッハや(ニキ)ラウダと並んでフェラーリ歴代ドライバーの中でも最強レベルだよ」
そう述べた71歳のモンテゼーモロは次のように付け加えている。
「彼は扱いやすいタイプではなかったが、常に全力を尽くしていた。私の悔いは、2010年と2012年に最後の最後まで戦いながら、彼がF1タイトルを手にすることができなかったことだよ」