トロロッソ・ホンダのジョナサン・エドルズ(チーフ・エンジニア)が、F1最終戦アブダビGPの初日を次のように振り返った。
●【画像:FP2結果】2018年F1第21戦アブダビGPフリー走行2回目のタイム差、周回数
■ジョナサン・エドルズ(チーフ・エンジニア)
「予選はよかったペースが決勝では思ったように発揮できなかった前戦の後、私たちはショートランとロングラン時のペースの違いを解明することに重点を置いて準備をしてきました。
今日のセッションは、決勝レースでのペースを上げるため、解析した先週のデータを元にテストを行い、同時にショートランでのマシンのペースにも着目して走行しました。
1回目の走行ではハイパーソフトでの走行を主に行い、両マシンに2セットのハイパーソフトを履かせました。ブレンドンの走行結果は、私たちが分析してきたことがほぼ証明された結果となりました。
残念ながら、ピエールは最後の走行時にギアボックスにトラブルが発生してしまいました。トラブルの原因は分かっていましたが、P2でのリスクを避けるためにギアボックスを交換することにしました。
P2は予選前の最後の走行セッションであると同時に、路面コンディションがレース決勝時と近くなるので、レースウイークで一番重要なセッションではないでしょうか。そこで重点を置いたのは、ロングラン用のセットアップでショートランをしたときのマシンの最適化でした。
ピエールのマシンでは期待した結果が得られたのですが、ブレンドンはなかなか合わせ込むことができなかったので、まだ改善していく点があると思います。
ショートランでのペースには手応えを感じることができ、ロングランでは改善する点はまだあると感じていますが、ここ最近のレースのときよりもよくなってきていると思います。
予選のために、今夜まだ解析しなければいけないことが残っています。全チームが抱えている大きな問題は、ハイパーソフトタイヤの持たせ方ではないでしょうか。ロングラン時に弱いタイヤであり、そこは改善する策はなかなか見つけられていないように思います。そこが10番手と11番手からスタートする選手のレースに作用する重要なポイントとなり、11番手以降のドライバーにとってタイヤがこのレースでのカギとなりそうです」。